人民日報傘下の環球時報は論説で、同国と周辺国が領有権で対立している南シナ海問題に関し、米国が中国に人工島建設の停止を要求することをやめなければ、米国との「戦争は避けられない」とする論説を掲載し、論説で、人工島建設作業を「最も重要な結論(bottom line)」と位置付け、中国は作業を完了させる決意である、と述べたと、2016年5月25日の米紙Newsweekが報じた。

さらに環球時報は、中国として、米国と戦うことも考えて「注意深く準備」すべきと指摘し、「もし、中国が(建設)活動を停止すべきというのが米国の主張ならば、南シナ海での米中戦争は避けられない」とし「対立の程度は、世間一般で『摩擦』と評価されるよりも深刻になる」と述べた。

中国国営メディアの論説は必ずしも政府の政策方針を示すものではないが、政府の意向を反映しているとみなされる場合もある。米国は、南シナ海での中国の動きを警戒し偵察機を派遣。中国は前週、これに「強い不満」を表明していた。参照記事

141124-F-PB123-258これより先、USAトゥデイのインタビューで米軍航空作戦司令官(空軍大将、元アメリカ合衆国太平洋空軍司令官)ハーバート・カーライルHerbert Carlisle氏は、「私たちは「復活しつつあるロシア」と「非常に攻撃的な中国」を懸念している」と語り、ロシアは東欧・太平洋、中国は南シナ海と、両国とも影響力圏拡大を図っている、と指摘した。司令官は「彼らは私たちをそこから排除することを望んでいる。私たちは手を拱(こまぬ)いているわけにはいかない。国際空域と公海の法規にのっとり作業を継続する必要がある。彼らが攻撃的または危険な行動をとるならば、私たちは黙っていてはならない」と 、中国の攻撃的な政策に警告を出している。参照記事

800px-Chinese_POWs_captured_by_USMC_in_Korea_HD-SN-99-03152毎度「環球時報」は、好んで戦争の二文字を書きなぐる。これを喜ぶのは、中国軍縮小の中で、接待と汚職で太りきった自称軍人だけだろう。現在の中国軍には、内戦以外の経験はなく、まして、国際的な戦争での勝利の歴史もない。最後の朝鮮戦争では、何の展望も無く参戦し、チャルメラや銅鑼(どら)を打ち鳴らして進撃するが、結果は局地戦での一方的な負け戦で、甚大な被害(ソ連の公式文書で中国人民志願軍(=中国人民解放軍)の戦死者、病死、凍死は100万人、捕虜2万人以上)を出して撤退し、捕虜の多くは共産軍を嫌って台湾へ亡命した。米国という、中国にとって最大の輸出国と戦争になれば、即座に欧米、同盟国と経済関係は破綻し、外需に頼る国内企業は疲弊し、内外の中国人は共産党体制崩壊へ動くだろう。こんな分かりきったことを無視して戦争の二文字を書きなぐるのは幼稚としか言いようが無い。それとも、戦争への郷愁でもあるのか、自国の歴史を知らないのか、無知で品のないのは旅行者ばかりではないようだ。写真は、1951年3月、国連兵に投降する中国兵


nappi11 at 06:50│Comments(1)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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コメント

1. Posted by POPPO   2016年05月25日 14:13
「弱い犬ほどよく吠える」を絵に描いて額に飾ったようなもんアル。w

「千軍万馬」とか「百万雄師」なんて地位を金で買える贈賄単語がまかり通る支那共産党の私兵「中華人民解放軍」なのに偉そうなことを連発して大丈夫アルか。w

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