2BB59DD700000578-3212842-image-a-24_1440705804390欧州各国への不法移民が急増している中、オーストリアの警察当局は2015年8月27日、同国の高速道路の駐車帯に止められていたハンガリーナンバーの保冷トラックから、数十人の移民の遺体が見つかったと述べた。  警察当局の広報担当者は記者会見で、トラックが見つかったのはブルゲンラント(Burgenland)州の高速道路で、トラック内には最多で50人の遺体があるとみられると語った。映像 参照記事 参照記事
密閉された車内には遺体が積み重なっており、すでに遺体の腐敗がはじまっている為悪臭がひどく、遺体ごと車を移動し、別な場所で一度車の温度を冷ましてからの検証となり、正確な遺体数が確認がされていない。遺体の状況から、死後2日以上経過している可能性があるといわれる。
ウィーンViennaの東約40キロのParndorf近くの高速道路(ハンガリーの国境に近い)で停車したトラックが発見されたとき車は故障車と思われたが、付近の路上に血痕が確認され、悪臭が漂っていることから警察が貨物室を開き、無数の遺体と生存者の居ないことが確認された。
2BB51E0100000578-3212842-image-a-39_1440680523376ハンガリー警察Hungarian policeによれば、トラックは26日早くにハンガリーの首都ブダペスト Budapest東部で確認され、27日早朝にオーストリアに入国して放置されたとみられ、その時には貨物室の移民は死亡していたと推測されている。トラックはチェコの会社の所有する鶏肉運搬車で、2014年に売却されていたが現在の所有者はハンガリーに住むルーマニア人といわれる。このギリシャ、セルビア、ハンガリー、オーストリアを抜けるルートでは、アフリカやシリアなどから多くの不法移民が難民認定や職を求めて違法業者の手で欧州に入国しているといわれ、北欧やドイツ、フランス、英国などを目指す欧州全体への違法移民は日に数千人とも言われ、とくにシリアからの難民は急増している。オーストリアでの今年1月から6月までの難民申請 asylum requestsは28300人で、すでに2014年全体より多く、2015年は8万人になると予想されている。イタリアには今年2015年1月から8月25日までに11万136人の難民・移民が到着。約4400人が22日に救助されたのに続き、26日には3000人以上が救助された。 国際移住機関(IOM)によると、中東・アフリカなどから欧州を目指す密航者の死者数は今年、推定2300人以上に上っている。参照記事 参照記事 参照記事 過去ブログ:2015年8月また地中海で移民400人ほどが死亡か 

戦火を避けて、やっと貯めたであろう資金で脱出してこの結末は哀れすぎる。おそらく酸欠だったのでは、、。28日の報道では、遺体は70体以上の可能性がある。運転手は依然として見つかっていないが、警察はハンガリーで容疑者3人(その後4人となる)を逮捕したと公表し、運転手が含まれている可能性がある。警察当局の広報担当者ハンス・ピーター・ドスコジル(Hans Peter Doskozil)氏は記者会見で 収容された遺体について「71人のうち男性が59人、女性が8人、子どもが1~2歳とみられる女児と8~10歳とみられる男児3人の合わせて4人だった」と述べた。またドスコジル氏は「シリアの渡航文書が発見されたことから、遺体はシリアからの移民の可能性が高いとみている。アフリカ人ではなかった」と語った。 参照記事 参照記事

2B9FA8DF00000578-0-image-a-3_1440575192329ch欧州各国で難民が急増しているが、スイスも例外ではなく、難民申請者が近年急増し、基本的には難民の本国への帰還までという条件で、受け入れ先の見つからない難民には在留許可も発行している。2015年5月末の統計で在留許可証Fの所持者は3万1千人となっている。しかし長引く中東やアフリカの混乱が、すでに数年間、それ以上滞在する難民も増えている。最近の調査では、本国に帰還するまでの期間が長期化傾向にあり、平均は3年かかり、一時的に受け入れられた人の半数は7年以上スイスに在留しており、16年以上の人も12%いた。右がその国別の人数で、在留許可があれば就労も可2BB2BE8600000578-0-image-a-1_1440665292938能だが、実際職に就くのは難しく、滞在許可を得てスイスの生活保護を受けることになる。スイスの生活保護は高水準で有名で、このことが労働意欲を無くさせているともいわれ、スイスの右派政党からは保護政策に反発も出ている。参照記事
違法に国境を超える難民の多くは、生活保護の水準が高いドイツ、英国、北欧を目指すものが多く、これをビジネスにするものも後を絶たない。地図は違法難民の経路
写真は、セルビアからハンガリーへ違法入国するシリア人難民家族で、少女が国境の鉄条網に髪をひっかけ泣き叫んでいる。参照記事



nappi11 at 09:25│Comments(3)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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コメント

1. Posted by た   2015年08月28日 22:00
ざまぁ
2. Posted by た   2015年08月28日 22:01
なんでヨーロッパ行くんだよ中国いけよ
3. Posted by くすのきのこ   2015年08月28日 23:40
オーストリアに放置とは・・。これは・・EUも何らかのアクションをおこす
かもしれませんね。EUの金銭的中心はドイツでしょうが、構想はオーストリ
アという感じでしょうから・・・・。何が目的の集団だったのかな?
シリア人と見られる71名の内59名が男性?戦火を逃れて?難民?え~と、
女性と子供が多いのなら、まだわかりますけどね。シリアではアメリカが悪役
だそうです。中東をひっかきまわし、~の春・・とかで多数の国の国状を乱し、
当地の現状に見合わない急激な運動で国々を人々を苦しめる元凶?石油利権が
当然核にある?結局はドルによる支配のため?イスラエルの標的?でもあるシ
リア。古代オリエントからの古い古い歴史の場所。守る気はあるのかいな?
IS相手に付け込まれてる・・・・何かの工作でも受けているのかもね・・。
同じムスリムなのに宗派対立を煽られたりしているのではないかな?
シリアは昔、フランス領だったりしたから、欧州を目指すよね。
EUの移民対策への動きに連動し、中東情勢もまた変わるのかも。戦乱はまだ
まだ・・石油利権・・APECは今回どこまで覚悟があるのか?政教分離の方
向性・・石油以外の・・エネルギー革命・・素材革命・・くらいは必要かも。
とりあえず・・合掌。

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