
昨日7時半位に、何気なく家の中の階段の小窓から外を見ると、一匹のキツネがエサ場に入って行った。姿からセイヤだと確信した。もしそうなら、会うのは2週間ぶりだ。
すぐに外に出ると、何と玄関の近くに座って待っていた。いつもなら、食べ終わるとまっすぐ帰るのに、まるで、こちらが出てくるのを察したかの様だった。
「久しぶりだな!元気だったか」と声をかけると、以前のように近くに寄ってきてこちらの目をのぞきこみ、周りを走り回る。何となく、会えて喜んでいるように見える。(写真は以前のもの)
エサは食べ終わっていたが、もう少し上げようと、追加のエサをとりにもどり、エサを置いて家に戻った。

現れた方向は、セイヤの来る方向と反対側からで、ためらうことなくセイヤのほうへ走り寄り、エサ置き場の右に二匹並んだ。後から来たキツネはすぐに地面に横たわり、セイヤが顔をすり寄せている。暗くなりかけた中でも、二匹の仲の良さははっきり見て取れる。立ち上がった二匹は鼻と鼻をすりよせるように向かい合い、体系もほぼ同じな二匹が左右対称に向かい合ったシルエットは、きれいな上に長い二等辺三角形で、そのままの姿で二匹は長いこと動かなかった。左は拝借したイラストだが、二匹はもっと近ずき、顔と顔が重なるほど近づいていた。キツネには何かと三角が似合う。
やがて二匹は暗闇に消えたが、それからしばらく勝手なストーリーを考えてみた。
以前は早い時間に現れていたセイヤに仲のいいキツネができた。恋人といってもいいだろう。しかしこのキツネは警戒心が強く、暗くなってからしか行動しない。もっとも、それが普通の野生のキツネで、明るいうちに現れ、呼べば走り寄ってくるセイヤが特殊なのだ。ここで2匹が会いたくても、日没が遅くなった分、我が家の付近では人が作業し、最近は敷地内で倉庫を借りた人の出入りも多い。明るいうちは、セイヤと会いたいキツネは近寄れないだろう。セイヤは警戒心の強いキツネに合わせ、行動時間を遅くしたのではないだろうか?二匹の住んでいる中間点が我が家付近で、昨日はそこで偶然デートになったのではと想像した。
とにかく、たまに別なキツネが来ている可能性もあるが、セイヤが元気で、エサを食べに来ていることが確認できたのでほっとした。そして昨日の行動から、セイヤは食べに来るだけでなく、会うのも楽しみにしているのを感じて幸せな気分になった。いろんなドラマを見せてくれるキツネたちに感謝である。セイヤの、ダニで毛抜けしていた尻尾もほとんど回復していた。セイヤが毎日来れないほど遠くに移り住んでも、思い出したらおいで。エサは毎日用意している。
2015年6月28日:27日の夜は雨でキツネは現れなかった。今日28日、夜10時にエサの食器を下げに行くと食べた形跡がある。周りの暗闇の中で、懐中電灯の光に反応して目が光った。うっすらと見える姿は、小柄なセイヤに似ているが寄ってこないのでセイヤではない。
すべてが理解できた。このキツネはおとといの夜に、セイヤと仲良くしていた、あのキツネだ。
セイヤはエサ場を譲り、自分はたまに来るのだろう。セイヤが食べたかどうかは、出している何種類かのエサの食べ方でわかる。今は気温も高くエサも豊富だろうから、セイヤは自分で狩猟し、恐らくこの若い未熟なキツネにエサ場を教えたのではないだろうか?こう考えれば、同じエサ場で二匹のキツネが喧嘩もしない状況が理解できる。セイヤが毎日通って約1年。セイヤも大人になったということだろう。一度明るいうちに、新米のキツネに会いたいものだ。
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コメント
2. Posted by まっきー 2015年06月30日 06:42
毎回セイヤちゃんやフーちゃんの記事を楽しみにしてます
3. Posted by 北の国から猫と二人で想う事 2015年06月30日 20:57
近々記事を用意しますので よろしく
なにせ、事件が多くて、、。フーは今も筆者の足を枕に寝ています。
なにせ、事件が多くて、、。フーは今も筆者の足を枕に寝ています。
動物たちは 北国の遅い春を楽しんでいるのですね。
かってに アンちゃんに振られて傷心のセイヤちゃんを想像していましたが、しっぽの毛が生えるほど免疫力が回復する気力を与えてくれる伴侶を見つけてたんですね!
以前の記事の写真で、餌を食べたあと、人待ち顔・・おっときつね待ち顔で ネグラの方向を見つめていた謎が解けましたよ。
お父さんに恋人も紹介する律儀さ・・・。
空想して 私も幸せ気分です。