

フィンランド側は調査結果待ちとしているが、北大西洋条約機構(NATO)に加盟していない両国に、NATOとの距離を置くよう促すロシアの警告メッセージなのは歴然としている。現在世界で、こんな行動を取る、あるいは取れるのは、核保有国のロシアと中国、米国くらいしかいない。特に中露の「憂慮」は自身の軍事行動を正当化し、チンピラまがいの威嚇行動に出るのは過去の事例が多く物語っている。フィンランドのスポークスマンが、あえてどこの国の潜水艦か分からないと発言することで、フィンランドの政治的立場の複雑さが分かる。

フィンランド政府はロシア潜水艦とは公表していないが、写真はフィンランドの記事から、ヘルシンキのマンネルヘイム通り Helsingin Mannerheimintieにこの潜水艦を置いた場合の合成写真。発見場所は浅い海域といわれるが、それでも深さは40~80mあるとされる。 参照記事