2015年03月29日  犯罪 欧州 EU
過去ブログ:2015年3月独A320機 副操縦士の故意による墜落 フランス からの継続記事
9a8fbe9866d48dfb8e8d0678db6e1ab817004e26-1ahdpnr2015年3月29日:ドイツ紙は、アンドレアス・ルビッツ(Andreas Lubitz)の自宅捜索で見つかった個人的なメモや精神疾患 psychological illnessへの治療薬から、副操縦士は過剰なストレスoverstressedにさらされ、深刻なうつ状態severely depressiveにあったことが分かったと伝えている。写真は彼と元彼女?捜索された彼の自宅 英文記事 参照記事

a64ドイツのBild magazineによれば、今はアンドレアス・ルビッツ(Andreas Lubitz)と別れた元彼女の発言として、ルビッツは7年前に彼女に精神治療を受けていると告白し、今に「壮大な行動 spectacular gesture」をして、それで自分の名を人々の記憶に永遠に残す計画をしていると語ったと報じている。参照記事
ルビッツは彼女との結婚まで考えていたが、彼女は彼の「ジリルとハイドJekyll and Hyde」的な2面性に不安を感じて別れたとされる。参照記事 
操縦室のボイスレコーダーの記録によると、機長は墜落する少し前、乗客たちの悲鳴が聞こえる中、「頼むからドアを開けてくれ」と叫んでいた事が新たに判明した。さらに機長がおのを使ってドアを壊そうとし、返事をしない副操縦士に向けて「ドアを開けろ」と絶叫する声が録音されていたという。ドアは防弾ドアで、ルビッツは内部から、暗証番号での開閉を無効にしていた。 参照記事

brice-robinマルセイユのブリス・ロベン検事 Marseille prosecutor Brice Robin:写真右 は3月28日、墜落したA320の副操縦士だったアンドレアス・ルビッツ氏の行為を「非計画的な殺人」とし、行為は故意にintentionallyではあるが「航空機を破壊したい突然の欲求」から行われたとした。法律上では殺人は「殺したいという意識的意図」がある場合にのみ計画的ということができると説明された。参照記事
信じがたい状況が推測される中、ルビッツ容疑者は仲間に、将来はボーイング747型機(約700人を収容)Boeing 747のような大型旅客機のキャプテンになって、長距離を飛ぶのが夢だと語っていた。そんな彼の夢のためには、より高度な適性が要求されると彼も知っていたはずだ、、。参照記事

2015年3月30日:ドイツ大衆紙ビルト German newspaper Bildは、フランス南東部でジャーマンウィングス機を故意に墜落させた疑いのある副操縦士、アンドレアス・ルビッツ容疑者(27)が、視力に深刻な問題を抱えていたと報じた。同紙によると、ルビッツ容疑者は網膜剥離 retinal detachment surgeryを患っており、今年6月にジャーマンウィングスの親会社ルフトハンザによる身体検査で、旅客機操縦に不適格と判断されるのではないかと悩んでいた可能性があるという。
ルビッツは二人の医師から視力障害vision problemsを指摘され、飛行には不適格と言われたと思われるが、医師には患者の秘密保持patient confidentialityの建前から、雇い主に報告の義務はないとされる。すでに容疑者が精神的な疾患で治療を受けていたことが判明しているが、犯行と視力の問題との関連は明らかになっていないという。参照記事 参照記事

2015年3月31日:独ジャーマンウィングスの旅客機墜落で、デュッセルドルフの州検察当局は30日、機体を故意に墜落させた疑いが持たれているアンドレアス・ルビッツ副操縦士(27)が、自殺傾向のために過去に治療を受けていたと明らかにした。 発表文によると、副操縦士はパイロット免許を取得する前、数年間にわたり心理療法を受けていたことがあった。それ以降の診断では、自殺行動や他者への攻撃傾向は確認されなかったという。参照記事
彼には来年の結婚を視野に同棲していた女性がいたが関係を解消しており、酷くふさぎ込むようになっていったという証言が多々出ているのだ。
英 メディア「dailystar.co.uk」は、彼が地元・ラインラント=プファルツ州ヴェスターヴァルト郡モンタバウアー近くにある、ドラッグクイーン や小人を売り物にしているナイトクラブ「Agostea」に顔を出していたとの情報を得たとしている。また、ルビッツ副操縦士はかつて、操縦士の資格を得るまで客室乗務員 flight steward をしていた時期があったことに触れ、その頃パイロットや仲間から“Tomato Andy”(同性愛者の軽蔑的表現)と呼ばれ、ひどく傷ついていたことを友人が明らかにしている。参照記事 英文記事
84a5be3b-sここからは筆者の推測だが、うつ病で処方される薬は精神安定剤で、服用後は身体的にも女性と関係が持ちにくくなるはずで、彼女ともうまくいかず、結果的に結婚の夢も破れ、彼の最大の夢であった操縦士にはなったが、医者からはパイロットの仕事を休むようにアドバイスされ、相当落胆した毎日を送っていたのではと想像できる。追い打ちをかけるように、パイロットには致命的な網膜剥離の診断までされていた。給与や待遇にも不満を漏らしていたと言われ、そんなある日、うつの状態で全てに絶望し、それまでに幾度も聞こえた悪魔のささやきに応え、遂にその日、幾度も思考を繰り返した自殺という破滅の引き金を引いたのでは、、。右の写真は彼が、サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジGolden Gate Bridgeを背景に撮ったものだが、ここは自殺の名所でもある。墜落の数ヶ月前に、なじみのピザ配達人に「サンフランシスコへ旅する」と言っていたことから、写真は墜落の前、数ヶ月以内に撮ったと思われる。参照記事

2015年4月1日
:アンドレアス・ルビッツ(Andreas Lubitz)副操縦士(27)は2009年、ジャーマンウイングスの親会社ルフトハンザ航空(Lufthansa)に対し、過去に重度のうつの症状があったことを自己申告していたと、ルフトハンザ航空が3月31日発表した。 ルフトハンザ航空は「さらなる内部調査」を経て、ルビッツ副操縦士の医療・訓練関係の追加文書を独西部デュッセルドルフ(Duesseldorf)検察当局に提出したことを明らかにした。ルフトハンザ航空が出した声明によると、新たに提出した文書の中には同副操縦士が飛行訓練学校に送った電子メールも含まれているという。同carsten-spohr副操縦 士はその学校で受けていた飛行訓練を数か月にわたって中断。その後同副操縦士は、飛行業務に適していることを証明する診断書を受け取っていた。 ルフトハンザ航空は、「ルビッツ副操縦士は2009年に飛行訓練を再開するに当たって学校にこのメールを送信。その際提出した医療文書の中に、過去に重度のうつ症状があったことが記載されていた」と明かした。参照記事
ルビッツの精神障害を見過ごしたのではなく、放置したルフトハンザの責任は重い。写真は、Carsten Spohr, Lufthansa CEO(ルフトハンザ最高経営責任者)

2015年4月3日
アンドレアス・ルビッツ(Andreas Lubitz)副操縦士(27)が生前、自殺の方法Suicide Methodsや操縦室のドアについて、3月16日から23日にかけてインターネットで検索していたことが判明し、独検察当局が4月2日発表した。 独西部デュッセルドルフ(Duesseldorf)検察当局によると、同市にあるルビッツ副操縦士のアパートで見つかったタブレット端末に、「内科治療方法」や「自殺の方法」に加え、「操縦室のドアとその防犯対策」といったキーワード検索の履歴が残っていた。参照記事 英文記事

nappi11 at 15:47│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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