
中国北西部、キルギスとの国境に近い天山山脈Tian Shan Mountainsに生息するイリナキウサギ(学名:Ochotona iliensis: Ili Pika)は、20年以上にわたって専門家の目を逃れてきた。山地に暮らす小型の哺乳類で、テディベアのような顔をしている。1983年に偶然発見されてから30年以上たつが、ぬいぐるみのようなこのモフモフの動物の目撃例は非常に少ない。実際、生きて活動しているところを確認された個体はわずか29匹にとどまり、生態や行動もほとんど分かっていない。
しかし2014年の夏、その姿が再び目撃された。イリナキウサギと再び出会えたのは、新疆生態・地理研究所(Xinjiang Institute for Ecology and
Geography)所属の研究者で、イリナキウサギの最初の発見者でもあるリー・ウェイドン氏だ。今回、リー氏はイリナキウサギを探そうと、有志のグ
ループを結成して天山山脈に入った。ある日の昼ごろ、メンバーがカメラトラップを設置していると、お目当ての動物が現れた。好奇心旺盛なイリナキウサギが1匹、岩壁の隙間からひょっこりと顔を出していたのだ。リー氏はすぐに何枚か写真を撮った。そのうちの1枚が上掲の写真だ。下は過去の写真で、中国の研究者、リー・ウェイドン氏が1983年に発見して新種と確認され、国際自然保護連合が2008年に絶滅危惧種ENDANGEREDに指定している。体長約20cm。生息数は発見時に比べて70%近く減ったと推定され、現在は1000匹を下回るという。中国の法律ではまだ保護種に指定されておらず、公式調査も行われてこなかった。地球温暖化の影響で万年雪が減ったために生息地が縮小し、かつて生息していた標高3200~3400メートルの地点から、今では4100メートルの地点にまで追いやられた。映像記事 参照記事から抜粋 参照記事 英文記事
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コメント
それから、諸説あり ナキウサギ・ネズミ・ハムスター・・・。
しかし、「「ねずみポケモン」の分類の通り、齧歯類をモチーフとしたポケモン。ピカチュウのデザイナーである西田敦子(にしだあつこ)さんは「ハムスターのイメージ」と発言している」そうです。
たかがピカチュウされどピカチュウ。おとなの書き込みが多くてその人気に驚きました。
「 Ili Pika」、ナント、ピカチューは ナキウサギがモデルなんですって!可愛いはずですね。