

コバーネKobaneがISの激しい攻撃を受けていた2014年10月上旬には、図のトルコ領シュリュジュ(Suruc、Suruç)にまで、国境を越えてISの砲弾が着弾していた。過去ブログ:2014年10月クルド人女性兵士が初めてISへ自爆テロ敢行 シリア

シリア政府は同国領土への「言語道断の侵攻"flagrant aggression"」だとトルコ政府を厳しく非難し、何らかの対抗措置をとると表明したと報じられているが、シリア軍はこの地域からすでに敗退して久しい。トルコは、どこからの許可を得ることなく、トルコが独断で決定した行動だと声明を出し、公然とシリア政府を無視している。もしも今回シリアが武力で反発すれば、トルコは武力行使で大規模な反撃をする用意をしていた訳で、この数日で、新たな軍事衝突の発生する可能性もあった。この視点で見れば、この出来事は非常に大きな意味を持つ。また、作戦の遂行に、クルド側YPG兵士300人ほども警護などで協力したとあるのは注目すべきことだ。クルド人居住地域に、トルコの飛び地を認めたことになるからだ。移設予定場所は地図上で確認できなかったが、歴史背景から、トルコに近いチグリス川沿いと想像する。参照記事 参照記事

