
倶知安での工事も終わり、ホッとしている。とにかく悪天候と気温が低く、内部の乾きや材料の遅れ、工事人の到着遅れ、その他経験したことのないような悪条件の中、できただけでも上出来だろう。
まだ外部の照明など、追加工事は残っているが、2015年1月18日の写真が上 すでに営業を開始しており、引きも切らずにお客さんが入っている。
もとはコンビニの跡で、独特なタイル貼りの外部タイル目地を埋める外壁工事もあり、さすがの自分も期

日内で出来上がるのかと不安がよぎったこともしばしばだった。手がける前の状態が左で、電気も来ていない、つまり、暖房も発電機でなければ作動しない状態で、建物への電気の引き込み工事申請まで必要だった。結果からいえば、保健所(大事な営業許可に絡む)、北電(電気の引き込み)、消防(火災報知機の店内移動のため検査が必要)、すべての仕事納めが12月26日までで、何が何でもその前までに終わらなければならならなかった。
工事開始直後から連日の大雪と吹雪で、札幌から山を抜ける道では何度か立ち往生した。

右は、視界がいい時の車内からの写真と、さすがにアイスバーンと雪道運転に疲れ、山の中のチェーン装着上で一服している時の写真。愛車の向こうは降雪で真っ白だが、これから抜ける山がそびえている。山に入ると視界0に近い大雪で、どこが道路かさえかもわからなかった。工事でも店舗工事は一般的な内外装工事のほかに、厨房機器設置、給排水、空調、電気工事、防水工事と、工事量は少ないが工事種別が多く、これらを順序良く段取りするのは経験しかない。後先を間違うとそこで工事はストップする。さらに検査のための完了日が決まっているので、無理やりにでも決めたその日の工事は終えなければならづ、精神的にも非常に負担が大きい。
現場では、予測していなかった事態も起きた。壁を解体していると天井が落ちた。材料が悪天候で届か

ない。壁の化粧べニアをはがすと中がカビで真っ黒に腐っている。支給された布製のランタンの付け方がわからない。図面通りではうまく収まらないので変更が必要、、。すべてについての指示が自分に集中する。考えている暇はないので、その場で、できる方法で作業指示をする。上の2枚は、ほぼ同じ方向を写したもので、最初の出来上がった写真のカウンターの左側付近。ここの壁を撤去すると(写真左)、天井が下がってきた。予想はしていたが、完全に修復するには無理と判断し、下がった部分を吊り直し、他で使う材料を転用し、その下全体に新たな天井を作り足した。ちなみに上の左、壁がむき出しの写真は、2014年12月6日の状況。その右の11月の写真では、左奥の壁はまだ壊されていない。置いてあるソファーなどは、オーナーからの支給品で古いもの。これの修繕も手伝うことになった。持ち込まれるソファーの色を考慮して店内を配色したが、うまくまとまった方だろう。

なんとか厨房から先に完成し、写真ではコックさんが厨房の段取りをしている様子と、下は、工事中の店内の片隅で、開店準備にパソコンとにらめっこのマネジャーのカマルさん。インド料理に欠かせないナンは、カウンター越しに見える窯で焼いている。窯の中には炭が入っていて、着火時は煙がでる。このための排気が難しい。排熱のカロリー計算だけでは、炭火が安定した場合の排気量が多すぎて、店内が寒くなる。結果的に焼いたナンが冷めてしまう。
排気が不十分だと、今度は客席側に煙が流れる。排気には、また、十分な入気(外気)が必要で、多く
の人がここで失敗するが、今回の低予算での中では、うまくまとまったと思う。暑くも、寒くもならずに空調をプランするのは実に難しく、特に予算が限られた場合は経験から判断して安価な方法で入気を導入するしかない。1月18日、頼まれた音響を設置し、壁の傷跡などを修理し、札幌に帰ろうと外に出るとまた雪が降り始めた。写真下 雪道の山中を駆け抜け、なんとか夜の7時過ぎに自宅に着くと札幌は晴れていた。前日の猛吹雪で昨日は晩御飯にありつけなかったキツネが雪山で待っていた。
いつもより早く来ているので、さぞかし腹ペコだろうと2日分を用意するとぺろりと平らげた。
実は店から帰る際、コックさんから調理で捨てられる鳥皮をいただいていたので、それを追加し、店の完成の恩恵を我が家に通うキツネも頂くことになり、さぞかしキツネも感謝しているだろう。

お店は倶知安町から5号線、函館方面右側にある。店名は「タージマハール倶知安店」である。マネージャーの日本語はほぼ完ぺきなのでご安心ください。香辛料は抑え気味にアレンジしてあり、辛いのがお好きな方は自分でスパイスを混ぜることができるので、子供連れでも安心だろう。外人客がテイクアウトしているのが目を引いた。お店は宅配や移動販売車での販売も行っている。厨房が大きいのはこの店の厨房がセントラルキッチンの役目をしているためで、インド人のバイタリティーには感心する。電話0136-22-4566

ただただ感服。
出稼ぎの職人さんたちも、冬場は帰郷してのんびりと正月を過ごすと聞きます。
自ら率先して動いて完成させた「バイタリティーには感心」です。
近いなら食べに行きた~い!