

12月29日朝には、スウェーデン南部の町エースレーブEslv(Eslöv)のイスラム寺院で火災が発生した。半地下にあった施設に火炎瓶のようなものが投げ込まれ、地元当局は、放火の可能性もあるとの見方を示している。負傷者はいなかった。Police officer Marie Keismar said law enforcement is “working under the assumption” that the fire was an arson attack.
以前から頻発するイスラム施設への放火は、スェーデンの移民政策への反感や人種差別が原因と言われ、2014年9月のスウェーデンの選挙では、極右翼のネオ・ナチに属する政党、スウェーデン民主党Sweden Democrats party が大きく躍進し、国会で第3勢力にまでなった背景があるといわれ、少数派となった現政権の社会民主党 social democraticの脅威となっている。北欧のなかでスウェーデンのみが難民の受け入れにこれまで寛大で、デンマーク、フィンランド、ノルウェイでは、ずいぶん前から移民、とくにイスラム系の移民にたいしては厳しい姿勢をとる政党が影響力を増大させている。豊かな北欧諸国にあって、こうした政治問題が政界を相当に揺さぶっている。過去ブログ:2014年9月77人殺害の殺人鬼が、政党立ち上げを表明 ノルウェー 5月平和中立スウェーデンの武器販売 4月ウクライナの民族主義に恐怖する周辺国と新政権 3月また麻生氏のボケ発言 2013年5月ストックホルム郊外で移民住民が放火や投石スウェーデン 5月カナダへの移民とムスリムの増加 カナダ 2012年12月シリア難民受け入れのスウェーデンの問題 2011年4月フィンランドで民族主義政党大躍進! 2010年12月ストックホルム市内で自爆テロ スウェーデン、犯人浮上 2009年12月フィンランドで銃乱射 犯人自殺