sobakashaそばbuckwheatの原産地、ロシアのアルタイ地方 Altai regionでは今年大雪による天候不順でおよそ10万トンのそばの実が台無しになった。食べ方は違うが、ロシアではそばを食べるのはポピュラーであり、不作の予想から価格が一時倍近くまで急騰し、供給不足が起きるとの噂から店頭での買貯めも起きてパニックとまで言われたが、備蓄の補填で何とか足りるようだ。アルタイそばの年間消費量は約50万トンといわれ、今年2014年の出来高予想は、消費に十分な70万5千トンと言われ、この量はロシアの全消費の約半分になる。(ロシアでそばは、朝食のおかゆ"カーシャ:kasha" 英:Buckwheat porridge等として食べられる).
結局このパニックは、不作見通しからの経済的理由ではなく、ロシアが抱えるウクライナ問題の先行き不透明や欧米の経済制裁など、政治的理由から起きたようだと分析されている。こうしたロシア国内の異常事態にもかかわらず、2014年10-11月、2千トンのそばの実が日本へと輸出された。アルタイ産そばの実は日本で蕎麦製造にあてられる。新聞「ジャパンタイムズ」によると、日本のそばの実の自給率はおよそ20パーセント。日本では、作物を育てる土地が足りないため、厚生労働省の情報によると、日本の食料は約60パーセントを海外に依存している。

altaiimgAgrSobaFieldW1415アルタイ地方からそばの実の輸出を行っている「バイト・トランジット・ロギスティック」社のマリヤナ・スレプツォヴァ社長は、2014年末までに日本にはさらに1500トンのそばの実が輸出される可能性があることを明らかにしている。この地のそばの花から採れた蜂蜜も名産品。写真はアルタイのそば畑 参照記事 参照記事 参照記事 日本国内でアルタイ産グレーチカ grechikha(そばの実)は通販でも販売されている。参照記事



nappi11 at 00:37│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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