20141026193556221734_202014年10月27日:26日の記事で、シリア北部のコバーネKobaneで、シリアクルド軍(PKK傘下YPG)が4日間にわたるIS(ISIL)の激しい反撃に対抗し、25、26日の週末の戦闘でISを撃退したと報じられた。空爆の支援があったものの、イラク側からのクルド・ペシュメルガ支援部隊 Iraqi Kurdish Peshmerga fightersの到着が遅れているなかの奮闘だった。
コバーネは小さな街だが、シリアで孤立化が進むISにとっては重要な戦略拠点で、石油の密売、兵站の入手、志願兵の受け入れなどで大きな影響が出るといわれ、その影響はすでに出ているだろう。
1414080822228_wps_2_Militants_of_Islamic_Stat1414087531944_wps_23_Smoke_from_an_airstrike_b9月16日からのISのコバーネへの攻勢以来、すでに800人ほどが死亡し、ISの損失はその内481人、クルド側313人と英国のシリア人権監視団が報告している。21人の民間人は、空爆によるものと推測されているが、空爆の頻度からして数字はかなり低めのように思われる。写真上は、コバーネ中心部から約4キロ西の丘Tilsehir hillにIS兵士が、クルドから奪取したと黒旗を立てたものだが、その直後の空爆で彼らは逃げる間もなく死亡した。  空爆映像 同じ空爆映像、IS兵士の遺体が映っているので閲覧注意 映像:10月27日投稿コバーネに向かうペシュメルガ支援部隊 Iraqi Kurdish Peshmerga fighters 前線のYPG

難民としてトルコ側へ避難した住民はすでに、20万人と言われる。トルコ側は無条件で難民を受け入れているわけでは無く、すでに主な国境検問所を閉鎖している。逃げ遅れたシリア側クルド人は夜間、家畜や作物を放棄して危険な地雷原を渡ってトルコ側に密入国している。夜間なのは、トルコ側に見つかれば狙撃されたりするからだ。その証言ビデオ 難民支援をしている日本にとって、この状況は知るべきだが、日本の報道は消極的で、されても断片的だ。理解できない「大食い」番組を流すくらいなら、こういう取材をすべきだろう。
YPG
右の炎上する戦車は、YPGがISの戦車を攻撃している映像からで、投稿は10月26日。記録映像
空爆や、クルド兵の攻撃で、ISが不利に見える状況だが、最近の記事で、ドイツの情報部の発表として、IS (ISIS)が携帯式対空ミサイル Man Portable Air Defense Systems or MANPADSを所持している疑いが有るとの記事がある。それらはシリア軍から奪取されたもd9fc20e1-0963-48a1-978e-7c5953b6e694_16x9_600x338ので、もしシリアのFSAなど穏健派反政府組織が入手したので有れば、反目するISにすぐにわたるとの確証はないが、横流しされる可能性は否定できないだろう。ISは今でも石油の密売を継続していて、資金は潤沢だといわれている。参照記事
英文記事 英文記事 過去ブログ:2014年10月シリアへ派兵のクルド兵は200名 世界でテロ頻発の恐れ

nappi11 at 01:26│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

トラックバックURL

コメントする

名前
メール
URL
絵文字