_77856570_024075813米国国防長官チャック・ヘーゲル(Chuck Hagel)氏;写真左 は2014年9月27日、ISは壊滅状態にあると公表し、今後、シリアの穏健派反政府勢力、イラク軍、クルド軍でISの排除ができると思われ、シリア、イラクへの米軍地上軍の投入は3a81b86f必要ないと発言した。
米地上軍の投入が必要かもしれないと発言していた米軍制服組トップのマーチン・デンプシー大将(Martin Dempsey 統合参謀本部議長)写真右 は、シリアの穏健派反政府組織の兵員約15000人の地上軍投入が必要と思われると述べ、ISは壊滅状態で、地上軍は米軍である必要は無いと、発言に変化が出ている。
英国は9月26日、シリアへの空爆参加を表明、イラク空爆へはすでに、フランス、デンマーク、ベルギー,、オランダが参加(少なくても19機参加)している。27日シリアでは、Kobane (Kobani,Ayn Arab,Ain al-Arab)を含むシリア領内の7か所の目標が攻撃され、米軍主導のシリアへの空爆は継続中。英国機は初めて27日、トーネードGR4(Tornado GR4)戦闘爆撃機2機がキプロスからイラクに飛来したが、空爆はしなかった。27日、ロシア外相Russian Foreign Minister Sergei Lavrovは、シリア空爆はアサド政権の賛同を得ているのか?との発言を国連総会United Nations General Assemblyでしているが、空爆前後の報道では、アサド側は空爆を了解しているとの報道がある。上の地図には、筆者が27日の状況を確認できた範囲で加筆してあります。

122976dd2d24cadb84e303a73ccb3a69933f4aイラク北部では、一時体制が崩壊したイラク軍が再編され、クルド軍とともにISを攻撃中。シリア北部 ロジャバ Rojava  地域(西クルディスタン地方 western kurdistan)のKobane (Kobani,Ayn Arab,Ain al-Arab)地区では、24日ころから、ISによるコバーネ市街包囲が、市の東西、南部から行われ、ISは24日遅くにはトルコ国境数キロまで迫った。
kobaneこの地域のISの攻撃で14万~16万人のクルド系住民がトルコ側に避難し、トルコ軍、クルド軍が攻勢をかけている。 空爆は、コバーネ市郊外30キロ付近周辺と26日報じられているが、27日報道では、コバーネ市は、依然としてISからの砲撃を受けていると報道されている事から、クルド側は、コバーネ市を背中に防衛線を作っているようだ。この地域はISにとって、アレッポ攻略のISの陣地があるアレッポ東部マンビジManbijへの補給を確保する上で重要とされ、以前からヌスラ戦線、ISの兵員、物資などはトルコ側から、非公式な検問所を経由して送り込まれている。右の地図は、アレッポ、マンビジ、コバーネの位置関係と主な幹線道路 左下は、26日の記事からの、コバーネの戦況。黒い丸がIS、ヌスラ戦線、黄色がクルド軍とされる。地図のトルコからの水源はユーフラテス川で、イラクを抜けてペルシャ湾へ出る。 参照記事 参照記事 参照記事 参照記事 参照記事 記録映像;ISのコバーネ付近への攻撃(IS側撮影) クルド側撮影記録  映像:27日コバーネ周辺resized 
戦線ではクルド人民防衛隊(治安部隊)YPGとYPJ(女性防衛部隊)が戦闘についているが、映像で見る限り兵器は自動ライフルが主で、重火器で武装したISには見劣りする。戦場の映像を見なれた自分でも、まだ若いYPJの遺体を目にすると悲しくなる。写真上は、戦死した、まだ若いクルド兵。赤い星に緑が女性兵士。IS側の映像からは、左の図の、黄色い一つ一つの陣地で、死ぬimg49dc31ceigoywgまで抵抗し戦死した若いクルド兵の姿が確認できる。花は何処へ行った ザ・キングストントリオ 過去ブログ:2014年9月シリア北部でのIS侵攻にクルド側攻撃激化する シリア 「イスラム国:IS」の誕生とその表記、指導者の変遷 

nappi11 at 01:18│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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