20140730113715_bodyfile2014年4月16日の韓国の旅客船セウォル号沈没事故をめぐってはいろんなミステリーがある。当初、全員が救助されたとの報道が出たり、沈みかけの部屋からの救助がされずに無視されたのではという噂があった。また、 沈没船セウォル号の実質的なオーナ―、ユ・ビョンオン(兪炳彦)容疑者の最近の白骨化遺体発見をめぐっても、韓国の国会では、そもそも遺体は別人だという説が浮上してきている。参考記事 参照記事  参照記事 過去ブログ:2014年5月セウォル号惨事で韓国大統領が国民に謝罪

韓国の光州地検は2014年7月30日、旅客船セウォル号沈没事故をめぐる記者会見で「乗客に脱出案内放送をした」と説8f01507a明していた木浦海洋警察123艇のキム・ギョンイル艇長(53)の発言はうそだったとし、公用書類損傷、虚偽公文書作成・行使の容疑で29日に緊急逮捕された艇長は、事故当日の4月16日に作成された艦艇日誌を切り取っ ていたことが分かったされた。代わりに虚偽内容の出動記録をあらためて作成。日誌は「9時47分、123艇乗組員にロープをつなげて船内に入るよう指示した」と いう内容で、検察は救助過程の不手際を隠そうと3~4の事項について虚偽の内容を記載したとみている。
2014073001262_0艇長は4月28日の記者会見;写真右 で、123艇から撮影された動画では(海上への)脱出を促す案内放送が聞こえないとの質問に「放送は私が直接行った」と断言し、偽造された勤務日誌には「事故海域に到着し、午前9時30分から35分までの5分間、セウォル号に向かって退船放送をした」「午前9時47分第123警備 艇乗組員に対し『ロープをつなぎ、船体への進入を試みろ』と指示した」「操舵(そうだ)室で救助活動をした」と書かれていた。

だが、検察は123艇が案内放送をしなかったと結論付け、艇長を含む乗組員らが口裏を合わせたものの、捜査が進むにつれ供述に食い違いが出ていると説明した。艇長は艦艇日誌の切り取りを否認しているもようだ。検察は日誌内容の改ざんにほかの乗組員が関わっていないか調べを進めるとともに、30日中に艇長に対する令状を請求するかどうか決定する方針だ。検察は後手に回ったずさんな救助の責任を問い、業務上過失致死容疑を適用することも検討している。参照記事

当時自力で脱出した女子生徒は、「手を伸ばせば届く距離にあったゴムボートに乗っている海洋警察は、非常口から海に落ちた人たちを引き上げるだけだった。非常口の内側に生徒がたくさん残っていると話したが、眺めているだけだった」と証言している。参照記事

最初の海洋警察123警備艇(100t級)が16日午前9時30分現場に到着した時セウォル号はすでに左舷へ50度程度傾いた状態だったが乗客が待機する場所から動くことができないほど傾いてなく、10時10分頃の女性乗務員(後日遺体で発見)による館内アナウ ンスで、やっと海に飛び込めの指示が出され、館内の乗客からの家族などへ向けたカカオトークメッセージ発送は午前10時17分まで続いていたとされる。つまり、海上警察の最初の警備艇が到着して47分が過ぎても船体内部にいた乗客300人余りは何の助けを受けることができなかったばかりか、海洋警察からの脱出の指示もなく、その間に200744456海洋警察は、操舵室にいたイ・ジュンソク(69)船長;写真 など乗務員15人や、甲板や海上にいた乗客50人を9時50分頃救助し陸上に送り届けている。その結果、船舶構造や状況を最もよく分かる船員を救助活動に参加させないという大失態を招き、此の事は『迅速な人命救助のために船舶の設計図面を入手して現場対応勢力に伝達し、図面がない場合には事故船舶の構造に対してよく知っている人を現場に急派する』というマニュアル規則遵守を無視したことになる。これは2012年イタリア遊覧船コスターコンコルディア号座礁事件当時、船を捨てて脱出した船長に海岸警備隊長が再乗船を指示して残っている乗客現況を把握しろと断固として対応したのと克明な対照をなす。当時周辺には、救助で多数の漁船も集まっており、脱出の指示が早ければ多くの命が助かっただろうと言われている。過去ブログ:2014年4月沈没は、無理な進路変更?船から母親へ最後のメールも 韓国

9a80bb26約50人の乗客とさっさと逃げ出し、「一般市民」と申告し乗客を装っていたとされるイ・ジュンソク船長が、後手後手の海上警察の呼び出しを受けて木浦海洋警察署所属の3000トン級3009艦に乗船、潜水士の救助活動に先立ち船内構造を説明したのは午後5時40分になってからで、「セウォル号SEWOL」 で16日午前8時40分ごろドンという音がして傾いてから沈没の4月16日午前11時半頃までには、約2時間半ほどの時間があったとされるが、貴重な初動救助の機会をすでに一矢している。さらに、事故海域まで1時間20分あれば行ける、非常待機潜水要員(122救助隊)を乗せた海洋警察の超高速艦艇;写真 が目の前にあったのに、船を運転する人材がいないために出動できなかったという不手際も当時起きている。検察は第123警備艇だけでなく、初期の救助活動に参加した海洋警察第122救助隊、特殊救助団、特攻隊所属の海洋警察官全員に対しても捜査する方針だという。参照記事

イ・ジュンソク(69)船長が出航直前の4月15日午後9時、仁川港運航管理室に提出した「出航前の点検報告書」では一般貨物657トン、車150台だったが、事故後に船舶会社清海鎮海運が発表した数値は、貨物は1157トン、車は180台で、報告書より、貨物500トン、車30台が多く積まれたことになり、さらに数値化してないコンテナが数百トン。貨物は設計許容量(987t)の3.6倍、実に3600トンにもなっていたことになる。 このためセウォル号は仁川港を出航する時点で既に左舷に傾いていたとされるが、しかしイ・ジュンソク船長はこの傾きを知りながら、車両の固定もいい加減なまま出航させていた。参照記事

img_02014年10月27日:韓国南西部の珍島沖で起きた客船「セウォル号」沈没事故で、乗客らへの救助措置を怠ったとして、殺人罪などに問われた船長イ・ジュンソク(Lee Joon-Seok)被告 (68)ら運航担当乗組員15人に対する論告求刑公判が27日、光州地裁で開かれた。検察はイ被告に死刑を、1等航海士のカン・ウォンシク(42)、2等航海士キム・ヨンホ(47)、機関長パク・キホ(58)ら3人に殺人容疑で無期懲役を求刑した。また、残りの11人に対しては、懲役15~30年を求刑した。検察はイ被告について、多数の死者が出た事故に直接的な責任があり、反省の様子もないなどと指摘した。参照記事   

20150428_lee2015年4月28日:295人が死亡、9人が行方不明となった旅客船セウォル号の沈没事故で、イ・ジュンソク(69)船長と船員らに1審裁判所が無罪と判断していた乗客殺人部分について控訴審裁判所がこれをひっくり返し、乗客殺人を認定した。

光州高等裁判所は28日、イ・ジュンソク船長に「乗客殺人」などの容疑を認定、原審を破棄しイ・ジュンソク船長に無期懲役を宣告した。しかし、機関長ら幹部船員3人については殺人罪を「無罪」と判断した。被告人である1等航海士には懲役12年、機関長には懲役10年、2等航海士には懲役7年を言い渡した。事故当時、当直だった3等航海士と操舵手にはそれぞれ懲役5年、残りの船員には懲役1年6か月から懲役4年をそれぞれ宣告した。裁判所は「イ・ジュンソク船長が、すべき時間に船長としてやるべきことをしていないなど、檀園高校の学生を含む乗客を放置した」とし「このような無責任な行動により、若くして人生を終え、遺族と行方不明者家族などに深い傷を残したのはもちろん、多くの国民に悲しみと恐怖を抱かせた」と説明した。 参照記事  
2015年11月12日:韓国で昨2014年4月16日に300人以上が死亡・行方不明となった旅客船セウォル(Sewol)号の沈没事故で、韓国の最高裁判所は12日、船長のイ・ジュンソク(Lee Jun-Seok)被告に、殺人罪で無期懲役とした控訴審の判決を支持する判決を言い渡した。最高裁は、イ被告が自らが助かるために300人以上の乗客を事実上水死させたと述べた。死亡・行方不明となった304人のうち250人は同じ高校の生徒だった。参照記事 



nappi11 at 05:46│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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