東日本大震災の津波で海に流され、約6千キロ離れた米ハワイ・オアフ島に漂着した岩手県田野畑村の島越(しまのこし)駅そばにあった村営住宅の看板が、震災から3年4か月余り経った2014年7月30日、村に帰り、役場職員が笑顔で出迎えた。
約20人が見守る中、村役場にトラックが到着。梱包された木箱が降ろされ、中から幅約2・9メートル、縦約30 センチの木製の看板が登場した。「しまのこし村営住宅」という青い文字の板が横書きで貼り付けられていたが、津波でほとんどがはがれ落ち、残った一部分を 手掛かりに特定されたという。 村建設第2課の大沢喜男課長は「被災地を気遣って丁寧に扱っていただいた。何とも言えない気持ち」と話した。看板は去年2013年秋にアメリカ・ハワイ州のオアフ島の海岸で見つかり、その後、村営住宅の看板と確認された。ハワイの航空会社が無償で輸送を申し出て、今月25日に仙台空港に到着。そして30日税関の手続きを経て村役場に到着した。参照記事 参照記事