20140614_MAM914caliphate-isis-terrorism-islamic-state-620x2912014年7月1日:内戦状態のシリアと、その隣国のイラクで活動するイスラム教スンニ(Sunni)派武装勢力「イラク・レバントのイスラム国(Islamic State of Iraq and the Levant、ISIL)または(Islamic State of Iraq and Greater Syria 、ISIS 」は2014年6月29日、イスラム国家の樹立を宣言した。
一方、イラク側の反撃にはイラク軍、シーア派民兵マフディ軍 Mahdi army、シーア派義勇軍のほかに、ISISやアルカイダ系の過激さを嫌う穏健派スンニ派、北部ではクルド軍、トルクメン人民兵も参加している。上の地図は、6月中旬、ISISが電撃的 な作戦で、一気に制圧地域を拡大した時のもので、現在は、米軍支援のイラク軍、義勇軍が空と地上から反撃に出ており、紛争の長期化と相当な死傷者の出るこ とが予想されている。BBCは6月30日、ティクリートTikritでの戦闘が激化していると報じている。参照記事 過去ブログ:2014年6月追記:日増しに複雑になるイラクの状況 イラク紛争長期化 第2のシリア?

Abu_Bakr_al-Baghda_2788160bISILスポークスマンは、録音声明の中で、同組織のアブ・バクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)指導者:写真左(米国FBIは、彼の情報に10億円の報奨金を掛けている) が「カリフ(預言者ムハンマドの後継者):Caliph、Karif」であり、「あらゆる場所のイスラム教徒の指導者」であると主張。イスラム国家であるカリフ統治領caliphateを、シリア・イラク両国のISIL制圧地域に樹立すると宣言し、組織名から「イラク」と「レバント」を削除し、「イスラム国(Islamic State)」とすることを発表。「(シリア北部の)アレッポ(Aleppo)から(イラクの)ディヤラ(Diyala)まで」広がることになるカリフ統治領 は「すべてのイスラム教徒の心の中の夢」と「すべての聖戦戦士の希望」だと述べ、「すべてのイスラム教徒よ、カ7C9CE897-928D-4D22-8697-F90AB24BA2D8_w640_r1_s_cx0_cy6_cw0リフに全面的な忠誠を誓え」と呼び掛けた。 ISILが実効支配しているシリア北部ラッカ(Raqa、Raqqa)の活動家によると、同市ではISILの発表を受け、盛大な祝砲が聞かれた。参照記事  参照記事 写真はシリアのラッカRaqqa 2014年6月29日参照記事 カリフについての過去ブログ:2014年6月:イスラム教とバグダッド シーア派 スンニ派 そして日本への影響 映像:The Islamic Caliphate is declared by Isis

2003年に米軍がフセイン政権打倒を目指してイラクに侵攻し、2011年末の米軍撤退以降、シーア派政権となったイラク内でシーア派攻撃を繰り返していたスンニ派武装組織ISI(イラクのイスラム国Islamic State of Iraq)は、2013年4月、名前にシリアを加えISIS(slamic State of Iraq and Greater Syria に名前を変え、さらに最近は、ISIL「イラク・レバントのイスラム国(Islamic State of Iraq and the Levant)とも名乗っているが、自前の広報などではISISと名乗っているようだ。
_75935223_iraq_syria_isis_caliphate_20140630_624_v1一般にISISの兵員はイラクで6000人以上、シリアで3,000-5,000人ほど、その内3000人ほどが海外からの支援民兵で、1000人ほどがチェチェン、500人ほどがフランスから、その他欧州各国,、アフリカからの参加兵員で構成されていると言われる。イラクではまた、ISISに、フセイン政権時代の旧バース党員や地域のスンニ派部族民兵も加わっている。

ISISの6月10日前後のイラク北部モースルMosul制圧では、銀行や商店から多額な資金や物資を強奪し、刑務所から2500人の戦闘員らを解放し、イラク軍の放置した大量の米軍車両や武器を手にしている。攻撃の主力は外人部隊だったといわれている。最近、物資の不足するシリアのスンニ派組織の一部や、一度は対立し激しい戦闘をISISと繰り返したアルカイダ系ヌスラ戦線もISISに忠誠を誓ったとの報道もある。ISISに対しては、シリアでの仲間内の対立以降、余りアルカイダ系とは報道されなくなった。この複雑な構成が、近い将来内部分裂の引き金を引くとの憶測もされている。しかしこのことは、イラク政府側にも存在するように見える。戦況図は6月30日のBBC記事より 赤がISIS制圧地点 緑が戦闘中、あるいは政府軍奪還地域 黄色がISISの勢力圏 参照記事 参照記事
調整のつかないイラク議会をしり目に、国内では今までにない死者を記録し、国連の調査では、6月だけで2417人が殺害されたといわれる。中東のメディア・アルジャジーラは、7月1日の記事で、スンニ過激派ISISの名称を「イスラム国:The Islamic State」と記している。 参照記事


nappi11 at 05:49│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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