_75713132_southkoreagangwongoseong4640614韓国国防省関係者などによると、2014年6月21日午後8時15分ごろ、南北軍事境界線に近い韓国北東部の江原道高城(カンウォンドコソンGoseong-gun, Gangwon Province)郡東部の陸軍部隊の見張り所(陸軍第22師団GOP:一般前方哨所、22師団は、江原道の東部戦線山と海岸警備まで広範囲に担当)で、警戒勤務中の22歳の韓国軍イム(Lim)兵長が、味方の哨兵たちに向けてライフル銃で約10発を発射し、手りゅう弾1発を投げ5人が死亡、7人がけがを負った。 

聯合ニュースによると、韓国軍当局は、手りゅう弾一発と実弾75発を所持して逃げた部隊所属の兵長を追跡しているという。国防省関係者は、「逃走した兵士の身柄を確保する作戦を遂行している」と話した。22日午前現在、行方はまだ分かっていない。事件発生時。将兵たちは「攻撃した者が敵なのか味方なのか分からない状況で、混乱に陥った」と証言した。 

20140622095206_bodyfile兵長は同日午後2時から同7時55分まで警戒勤務をした後、見張り所近くで乱射した。陸軍関係者は「この兵長が、陸軍の生活環境に適応できてい ない兵士に分類(保護関心兵士)されていたことが分かっている」と話したという。
兵士は大学1年在学中の2012年12月に入隊。昨年2月に現在の部隊に配属され、今年9月に除隊予定だった。昨年4月に実施された適正検査では 「A級関心兵士」の判定を受けたが、同11月の検査ではやや改善したと判断され、「B級関心兵士」となり、今年3月の検査では問題がないとの判定を受け た。関心兵士は特別関心対象者の「A級」、重点管理対象の「B級」、基本管理対象の「C級」の3段階に分類される。

哨所は最前方地域であるだけにその気になれば北朝鮮側に越境できるという点から北朝鮮入りした可能性も慎重に提起されている。イム兵長が自殺する可能性と逃走した可能性も排除しないでいる。 韓国軍では2005年に北部京畿道(キョンギド)の前線部隊で兵士が手投げ弾を投げて小銃約四十発を乱射、同僚兵士8人が死亡する事件が発生。2011年にも、北西部の江華島(カンファド)の海兵隊部隊で兵士が銃を乱射し、4人が死亡する事件が起きており、いずれも部隊内のいじめが原因と指摘されてい る。特に22師団は隊内事故が多い部隊。 参照記事 参照記事 参照記事 参照記事 過去ブログ:2011年7月チンパンジーが機関銃乱射!動画

銃を乱射し逃走中の兵士が22日午後2時20分ごろ、高城郡内で見つかった。兵士が先に銃を撃ったため、軍当局との間で銃撃戦になった。この過程で兵士の行方を追っていた小隊長が負傷した。民間人の被害はないという。銃撃戦が行われた場所は部隊から10キロほど離れた地域。軍当局は現在、兵士を包囲し、兵士の両親と共に投降を呼びかけている。参照記事

軍当局は23日午前、本格的な逮捕作戦に突入しており、間もなく兵長の身柄を確保できる見通しだ。軍関係者によると、午前8時ごろに包囲網を狭めていた一部兵力が兵長と接触した。兵長は軍当局が渡した携帯電話で、父親と通話している。軍当局は、両親と共に投降を説得している。

現地時間23日午後2時55分ころ、乱射逃走兵は軍と対峙中に自身の所有していたK-2小銃で脇腹を撃って自殺を図り、現在、病院へ移送中であることを明らかにされたが、生死は不明。その後軍当局は、同日午後2時44分ごろ、自殺を図った兵長の身柄を確保したと公表した。 参照記事 参照記事

兵長は持っていた銃で自分の左胸の上部を撃ったという。現在、病院で治療を受けている。同関係者は「意識はあるが出血が多い状態」と説明した。午後6時5分から8時45分まで左肺上葉切除手術を受け、命に別条はないとの事。

軍兵力が兵長を包囲した状態が夜通し続いた後、軍当局は23日午前7時ごろ、再び検挙作戦に突入し、8時20分ごろ、一部の兵が兵長と接触した。兵長が泣きながら父親との電話通話を要求すると、軍当局は携帯電話を投げ、8時40分ごろ、父親との通話が行われた。11時25分ごろには、兵長の父親と兄が現場に到着した。その後7時間以上、兵長の家族と軍当局が投降を促し続け、両親と兄が兵長と7~8メートル離れた場所から投降をすすめると、兵長が「出て行けば死刑になるのではないか」と尋ねるなど、投降後のことを心配している 様子だったという。軍当局もパンや水、戦闘食などを渡し、「話せない事情があれば出てきて話せ。すべて解決する」などと話しかけて投降を促し、父親(64)は「(自殺は)やめろ。やり直せるかもしれないから」と説得した。兵長は自殺を図る20分ほど前、ペンと紙を要求し、遺書を書き「もう終わりだ」と言って引き金を引き、その場に倒れた。兵長が自殺を試みたことにより、膠着(こうちゃく)状態が終わった。参照記事 参照記事



nappi11 at 10:55│Comments(1)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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コメント

1. Posted by よりばば   2014年06月27日 10:29
「この兵長が、陸軍の生活環境に適応できていない兵士に分類」
ということからも、いじめ が匂います。北との緊張ある「哨所」配属は 彼の苦しみを増すだけだったと思われます。
 それにしてもその後のドタバタ「韓国国防部の釈明が二転三転 乱射兵の病院搬送偽装」という報道をみると、韓国幹部の「うそつき体質」は今も健在?!

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