

香港紙・明報は
2014年3月27日、汚職容疑で失脚した中国軍総後勤部(
中国人民解放軍The People's Liberation Army :PLAの後方勤務;兵站 Military Logistics:物資配給、施設、土地管理部門:などを一元管理する機関)の谷俊山・元副部長(谷俊山中将:Lieutenant General Gu Junshan)が死刑になる可能性が大きいと報じた。総後勤部の実力者だった谷氏は兵站建設や装備調達などで絶大な利権を握っていた。これらの特権を利用して、谷氏は北京の中心部に数十の物件を所有し、軍用地を民間に払い下げする際に得た莫大な利益を着服していたともされている。今年1月、谷氏の実家で行われた家宅捜索の様子が中国国内メディアで詳しく報じら
れた。差し押さえられた物品はトラック4台分で、純金製の毛沢東像や洗面器、金塊、数箱の軍部特別供給の茅台(マオタイ)酒などが含まれていたという。
英文記事


谷氏自身は「軍史上最大」と言われる汚職容疑で取り調べを受けているほか、最近になって、強力な後ろ盾となる中央軍事委員会ナンバー2だった徐才厚
Xu Caihou・前
副主席も調査されていることが明らかになった。谷氏が徐氏に巨額の賄賂を送っていることも伝えられた。上下は、中将の北京CBD付近にある邸宅とされるものの一つで、明清時代の王宮、故宮(紫禁城)を模したといわれる。国もデカイが汚職もデカイ。さらにその使いっぷりがドハデなうえに、王侯貴族の生活をしてみたいという馬鹿さ加減もケタが違う。
参照記事 
サウスチャイナ・モーニング・ポストによれば、徐氏の娘が結婚した際、谷氏は2000万元(約3億3000万円)の預金が入った銀行カードを祝い金としてプレゼントしたという。3月に入って、徐氏が末期がんで入院していることが明らかになり、また3月20日には、病院から徐氏が連行され、妻や秘書と一緒に拘束されたことも香港メディアに報じられている。後ろ盾を失った谷氏は、自身の容疑の悪質性から、裁判にかけられれば死刑判決が出る可能性が大きいと同紙は
みている。
谷氏は2012年2月にすでに失脚しているが、その後の約2年間、調査の進展はほとんど報じられていない。情報筋の話として、谷案件の停滞は徐氏の抵抗があったからだと報じた。写真右は、江沢民派前重慶市市長で、現在汚職で実刑を受けた薄熙来(ボー・シ

ーライ:Bo Xilai)と談笑する徐才厚;右 当然だが、谷俊山中将と薄熙来もつながっていて、殺人を犯したとされる薄熙来の妻 谷開来(グ・カイライ:Gu Kailai:左)は彼、谷俊山中将のいとこにあたるとの記事もある。
参照記事 映像記事 過去ブログ:2014年3月
習近平(シーチンピン)国家主席への権力集中が加速 2013年9月
悪魔のビジネス 薄熙来 中国 経過と追記 2013年12月
習体制の弱った虎退治 中国 習近平国家主席は昨年、作戦システムの改善や軍隊の汚職排除などを目指し、軍の組織改革に着手した。しかし、一部の米国軍事専門家は、中国軍事改革における過去30年間の経験から、目標を達成するのは非常に困難だとみている。
参照記事
2014年3月30日:中国の元高官、周永康氏が逮捕され、資産145億ドル分(約1兆5千億円)が差し押さえられた。史上最大の汚職取り締まりである。ロイター社は3つの関係筋からの情報として、周永康の親族や部下300人以上が拘束または調査を受けており、当局はすでに900億元(約1兆4900億円)相当の資産を押収したと伝えている。 差し押さえられた資産の中には、ビルやアパート300棟、自動車60台などがあるという。 氏は既に数ヶ月、自宅に蟄居を命じられ、捜査を受けていた。事は汚職にとどまらず、習近平国家主席の買収にも及ぶ可能性があるという。氏は先日解任されるまで共産党中央政治局常務委員として、中国でも最も有力な政治家の一人であった。周永康の息子、周斌41歳は四川省および石油工業の不法な取引に関与した容疑が持たれ、2014年1月逮捕されている。
参照記事 2013年12月
習体制の弱った虎退治 中国
2014年3月31日:国営新華社によると、軍事検察院は3月31日、谷容疑者を横領、収賄、公金流用、職権濫用の容疑で軍事裁判所に起訴した。容疑が成立すれば、谷事件は、こ
れまで軍内最大とされた2006年の王守業・元海軍副司令官:右 による1.6億元(約26億円)の汚職を大幅に超える「軍史上最大の汚職」になると見られてい
る。谷容疑者や江沢民元国家主席の軍内勢力の犯罪は汚職にとどまらない。軍病院が法輪功学習者を対象とした臓器狩りにも関与していることが報じられて

いる。
参照記事追記:NYT紙が入手した情報によると、谷はすでに調査チームに軍事委員会副主任(事実上の軍トップ)の徐才厚
Xu Caihou上将:左 を含む大物の汚職を供述した。一部の情報によ
ると、徐はすでに軟禁状態にある。もし、汚職取り締まりが軍トップの徐まで踏み込むとしたら、習主席は未知の領域に入ると同紙は分析した。
参省記事2014年4月2日:米紙ニューヨークタイムズ(NTM)1日付の記事は情報筋の話として、谷俊山 Gu Junshan調査を皮切りに谷の後ろ盾である軍部長老の不正に切り込む狙い
があると伝え、汚職金額が、一説によると3000億円と軍史上最高額を記録したほか、軍の上層部に飛び火するのも時間の問題だと同紙は指摘した。習主席に近い関係者は、主席が、ある内部講話で、軍の汚職問題を批判し、軍の中でさらに規模の大きい「谷俊山現象」が存在すると問題の深刻さを指摘、「谷
を生んだ土壌を深く掘り下げ」、「様々なスケールの谷俊山を処分する」と厳しい言葉を並べたと明かした。さらに、軍のほかの上層部メンバーに、これまでに
ない厳罰を下す可能性があると習主席は匂わせたという。軍の腐敗問題は1980年代から芽生えた。当時、政府は軍の維持費を確保するため、軍による商業活動を許可した。しかし、密輸や汚職の横行を招き、1998年に軍の商業活動が禁止された。しかし近年、軍事費の増加は軍の汚職の新たな温床となり、また、軍保有の大量の土地は不動産価格の高騰で莫大な資産となった。不動産取引が軍の汚職問題の根源とも言われている。昇進のための贈賄が盛んに行わ
れ、数十万ドルで将軍の肩書きが手に入れられるとある内部情報通は証言した。市場より数倍の値段で不良品を購入したなど軍の物資調達にも不正が伴ってい
る。
参照記事
2014年4月3日:中国人民軍の機関誌・解放軍報2日付の記事で、七大軍区の首長を含む17人の軍高官が習近平主席に忠誠心を誓った。3月31日に軍史上最大の汚職事件が起訴された直後の出来事に、中国問題専門家は軍内部に亀裂が生じたと分析する。七大軍区の首長のほか、海軍、空軍、第二砲兵隊、武装警察部隊、総参謀部などの高官の署名記事は同紙第六面を埋め尽くした。どの記事も習主席を全面的支
持する内容だった。「習近平の指示はいつでも成し遂げられるよう保障する」、「習主席が自ら舵を取り、軍は大きな試練を迎えようとしている」、「党中央、
中央軍事委員会と習主席の戦略と決定で足並みをそろえよう」などなど。薄煕来や周永康など江グループの中心人物が相次ぎ失脚するなか、汚職撲滅はついに軍部に及んだが、このことに江沢民元国家主席グループは反撃を見せている。
参照記事これらのことから、今後軍の存在意義や、習近平政権の正当性を強調するため、何を言っても無難な、日本に対しての反日的発言が過激さを帯びるだろう。この後の経過:2014年4月
中国の汚職Gメン 30名が暗殺、行方不明
2014年10月29日:中国国営新華社通信は29日、収賄の疑いで共産党籍剥奪(はくだつ)の処分を受けていた軍制服組の元最高幹部、徐才厚(シュイツァイホウ)・前党中央軍事委員会副主席(71)が、巨額の賄賂を受け取っていた事実を認めたと伝えた。新華社通信が軍事検察院の声明として伝えたところによると、徐氏は党籍に加え、軍将官としてのポストも剥奪された。今年3月からの調べで、徐氏は部下らに昇進などの便宜を図る見返りとして、直接または家族を通して巨額の賄賂を受け取ったことが分かっている。習近平(シーチンピン)国家主席は6月末、党指導部の会議で、徐氏らと元政府高官ら3人に党籍剥奪の処分を下していた。
参照記事
どこかの国で超弩級40㎝クラスのネズミが台所に居座り、猫や人間が怯えたなどという記事を昨日読んだ。w
軍隊に於いても兵站に巣食えば横流しし放題、まして袖の下が大威張りな支那においておや。w
浜の真砂は尽きるとも、支那の世に汚職の尽きる事無し・・・字余り。w