12013年8月25日付けでAl Arabiya紙は、シリア外務省が25日になって、ようやく国連化学兵器調査団に調査許可を出したことに対し米国が「すべてが遅すぎ信用できない」と返答し、シリアが調査に応じる気があり、頑なに今回の毒ガス」殺戮が反政府勢力によるものと信じるなら、事件の起きた直後の5日前には、まずは付近への攻撃を停止するのがシリアの取るべき態度だったと語ったと報じている。
米国の現在の見解は、米国の情報機関のガス殺戮直後の独自の調査やサンプル分析、国際的な認識において、シリア側が市民に対し化学兵器攻撃を行ったという事については疑いがないとしている。調査を継続するとしながら、今の状況はこの殺戮に対し、いかに米国大統領が反応すべきかという点に絞られていると、シリアの犯行だと断定している。過去ブログ:2013年8月毒ガス兵器で1300人以上殺害か? ダマスカス近郊シリア 写真は、路上に散乱するハトの死骸。参照記事

svg国連によれば、調査団は8月26日、被災地グータ地区Ghouta area入りする予定で、21日の市民大量殺りくから5日目になる。このことだけでもシリアは国際非難を避けられず、シリア軍が砲爆などを停止しないため、国際機関が4000人近い膨大な数の入院患者に薬も届けられない状況が続いていた。ロシアは今も、西側がこの件でシリアへ武力行使をほのめかすことに対し警告を発し、冷静な行動を求めている。過去ブログ:2013年8月シリアが今化学兵器使用の訳は?
地図はGhouta chemical attack mapとされるもので、どくろマークがグータ地区Ghouta areaで毒ガス被害の確認された場所、青い旗がダマスカス市内の国連監視団の宿泊ホテル。参照記事
2013年8月26日:国連調査団一行は車で化学兵器被害のあった地域の仮設病院へ出向き、医師との情報交換やサンプルの入手を行い、3時間ほどでダマスカスのホテルに戻ったが、行く途中車列の先頭車両が何者かに狙撃を受けたと報告された。参照記事


nappi11 at 15:16│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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