f64ec4c2-s英国紙の2013年7月29日の翻訳記事から「科学者らが主張した驚くべき地球温暖化の原因説…。それは、「地震」だった。その証拠は、1945年の北アラビア海の地震。そのとき、700万立方メートルのメタンが排出された。それがまさに、温室効果ガスとなった…。メタンは二酸化炭素よりも20倍も強力な温室効果があるが、大気中にはほとんど存在しない。ほとんどのメタンは、長い地球の歴史の中で、大地に閉じ込められたのだ。だからこそ、今の気候があると言っていい。2007年に北アラビア海で大量のメタンが発見され、科学者らによって研究が行われてきた。すると、記録として1945年、マグニチュード8.1の地震が発生していた。それによって閉じ込められていた大量のガスが解放されたのだ。

 記事によると、「メタンハイドレートは有望なエネルギー源として提案されたが、高価で危険。また、それらは海底を安定させる役割があり、それを乱すと地盤のスリップや津波の引き金になる」と書かれている。日本にとっては海洋に多く眠っているメタンこそが次世代エネルギー源として期待されているが…。」英文記事 参照記事

すでに国内でメタンハイドレート methane hydrateが確認され、すでに商業化が検討されている日本では、上のような英国紙の記事は驚くほどではないだろう。メタンは、地球上のあらゆる場所から放出されていて、海底のメタンの塊も、いずれ海底地震で地表へ放出されるとの見方もあるからだ。そしてその開発の危険性もすでに指摘されている。過去ブログ:2013年4月メタンハイドレート採掘に伴う困難と危険

英国紙が真剣にアラビア海のメタンを心配するなら、世界中の地上や海底で石油を採掘する英国企業が、副産物である大量なメタンガスを空中に放出していることこそ指摘すべきだろう。メタンが地球温暖化の元凶であるなら、世界はもっと真剣にメタンの大気への放出に対し対策を取らなければならないが、現在このことは放置され、対策のしようが無いというのが現実のようだ。

鳥取県の平井伸治知事は2013年7月25日の定例記者会見で、石油、天然ガスに代わる次世代資源として注目されている「メタンハイドレート:メタン分子と水分子でできた氷状の化石燃料。」の試掘調査が、9月下旬にも同県沖の日本海で行われることを明らかにした。県によると、明治大を中心とする研究チームが日本海5カ所で試掘調査を実施。うち1カ所が鳥取沖という。平井知事は「新しいエネルギーが日本海側から生まれる可能性が出てきた。ハードルはあるが、鳥取県にとっては朗報」と歓迎している。

nappi11 at 11:00│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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