2013年6月28日:仏教徒とイスラムの対立するミャンマーMyanmar(英国は植民地時代のビルマBurmaと表記)は、人口の90%が仏教徒(4%がイスラム、5%がクリスチャン)で、仏教徒過激派
Buddhist extremismが少数派のイスラム教徒を排斥する動きが激化している。象徴的なのが著名な僧侶ウィラツWirathu(Ashin Wirathu,
U Wi Sate Ta, better known as U Wirathu:自ら自分をミャンマーのビン・ラディン‘Myanmar's Bin Ladenと呼ぶ。写真45歳)が主導す る「969運動 “969″ campaign,」だ。彼らは仏教徒が営む商店に対し、イスラム教徒の店と区別するための表示を掲げるよう呼び掛け、「仏教徒を支持し仏教徒の商店で購買を!“buy Buddhist and shop Buddhist” 」とイスラム商店からの購買ボイコットを訴え「イスラムは若いミャンマー女性を強姦している」などとDVDやソーシャルメディアを使い反イスラム感情をあおっているとされているが、彼は宗教的緊張状態を演出したという指摘には反発し否定している。
ボイスオブアメリカVOAのインタビューで彼は、違法移民によるイスラム社会の急激な拡大や仏教徒の暴力的変化を非難し、また「イスラムは決して他民族のために汗を流さず、もし彼らから大統領が出るようなことになれば、ミャンマーの宗教はインドのように崩壊する」と、将来への懸念を語っている。彼には過去2003年に、反イスラム暴動を扇動したとして恩赦を得る2012年までの9年間服役した経歴があるといわれている。参照記事
今年5月に仏教徒集団がイスラムを襲撃し、44人の犠牲者が出た際に、チベットのダライラマ;写真左 はTibetan Buddhist leader the Dalai Lama「相手が異教徒であれ無宗教であれ、すべてに人を敬愛しなくてはならない」と、仏教徒の在り方を説いている。参照記事 過去ブログ:2012年10月ロヒンギャ問題 ミャンマー 2013年3~5月前途多難なミャンマー(ビルマ)>宗教対立過激化 追記米国のタイムス紙2013年7月1日号は彼の写真を表紙に載せ、「The Face of Buddhist Terror(仏教徒テロの顔)」とタイトルを付けた。僧侶ウィラツのイスラムを糾弾する発言に対し特に規制もせず、キャンペーンを黙認、容認し、彼の行動を支持するテイン・セインT
hein Seinミャンマー大統領:写真右 はタイムス紙の掲載内容を非難し、彼、僧侶ウィラツを悪意を持って表現し、仏教を中傷し侮辱していると反発している。ミャンマー仏教界も同じく、タイムス誌の報道を非難している。西側の報道では、969運動が「手本」としているのはイギリスの極右団体「英防衛連盟(EDL;English Defence League)2009年6月27日結成」で、彼らは先月、ロンドンでイギリス軍兵士がイスラム教徒2人に殺害され
た事件に抗議して、イスラム系移民排斥を訴える非暴力な大規模デモを主導した組織でもある。フェイスブックには「EDLを支持するミャンマー仏教徒」を名乗るページが開
設され、EDLも969運動にラブコールを送っている。参照記事 英文記事 英文記事 英文記事 過去ブログ:2013年6月ロンドン首切り犯のアジ演説 英国 2011年12月英国の憂鬱 人口の90%が仏教徒なら、ある地域での暴力的衝突は、イスラム教徒と仏教徒の対立と書かれても仕方ないが、一部の僧侶が暴動に参加した事実はあるにしろ、欧米の記事は多少誇張して仏教僧侶と一般市民の中の過激集団を混同しているように見える。僧侶ウィラツが、反米的で聖戦を訴えたビン・ラディンに自らを例えたことで、特にタイム誌は過剰に反応してはいないだろうか?
民主化を求め軍部が後退した今、長年弾圧されていたイスラムが権利を主張し始めたことに反発が急浮上した状況で、仏教、特にミャンマーの仏教や歴史を理解していない欧米が、必要以上に対立の構図を論調することは、多くの誤解を招くだけだろう。米国ニューズウィーク誌などは、仏教徒集団をMyanmar's Bald Neo-Naziと「ミャンマーのスキンヘッド、ネオナチ」とも書いているが、いくらなんでもこれは悪ふざけな書き方で、冗談が過ぎる。フランスのAFPは中立的に状況を説明している。参照記事
*コメントから、仏陀の『スッタ・ニパータSutta Nipata)』(日本には伝来しなかった経典だとか)中の969番目の詩句で、【969:智恵をまず第一に重んじて,善を喜び,それらの危難に打ち勝て。奥まった土地に臥する不快に堪えよ。】とあるそうです。
トラックバックURL
コメント
2. Posted by よりばば 2013年06月30日 09:08
{969}?
仏陀が実際に口にしたであろう言葉(「金口直説」)。
その言葉に最も近いとされているのが,『スッタニパータ』(日本には伝来しなかった経典)だとか。
その中の 969番目の詩句で、
【969】智恵をまず第一に重んじて,善を喜び,それらの危難に打ち勝て。奥まった土地に臥する不快に堪えよ。
ダライラマ師には前々から疑問の念を抱いているので、ウィラツ僧侶の民衆の先頭に立つ、矢面にたつ行動に共感できます。
イスラムの拡大志向は中国のそれと同じく危機感を抱いてしまうのですが…。
仏陀が実際に口にしたであろう言葉(「金口直説」)。
その言葉に最も近いとされているのが,『スッタニパータ』(日本には伝来しなかった経典)だとか。
その中の 969番目の詩句で、
【969】智恵をまず第一に重んじて,善を喜び,それらの危難に打ち勝て。奥まった土地に臥する不快に堪えよ。
ダライラマ師には前々から疑問の念を抱いているので、ウィラツ僧侶の民衆の先頭に立つ、矢面にたつ行動に共感できます。
イスラムの拡大志向は中国のそれと同じく危機感を抱いてしまうのですが…。
3. Posted by 北の国から猫と二人で想う事 2013年06月30日 09:13
非常に参考になりました


弱い者や物言わぬ者には言いたい放題
牙をむく者には黙んまりかシカト
アメリカの正義なんて所詮こんなものサ