mammoth_bloodロシアRussiaのサハ共和国(ヤクーチヤYakutia、首都はヤクーツク;Yakutsk のノヴォシビルスク群島マールィ・リャホフスキイ島 Lyakhovsky Islands of Novosibirsk archipelago.で2013年5月22日、ロシアと韓国からの学者チームが極めて保存状態のよい約1万年前のメスのマンモスmammothの遺骸を発見し、遺骸の内部からは、筋肉組織や液体の状態の血液liquid blood?も発見された。推定50~60歳ほどで湿地で埋まり、死亡前の推定体重は3トン、上体は捕食された跡があったが、下部は氷に埋まり無傷だった。

調査探検を組織mammoth_carcass4-503c8した連邦北東大学によれば、112年に 及ぶ調査史の中でも最高の保存状態の遺骸であるという。かつて、マンモスの血中 にはクリオプロテクタント成分(生命組織を凍結から守る成分)があったのでは、との仮説が持ち出されたことがあった。その真偽が確かめられる。過去には、シベリアのマンモスには、耐寒性を維持するため、酸素を保存するヘモグロビンhemoglobinが他の像より多いのが確認されている。写真下は、氷漬けだった遺体下部。

暗色の血液は、遺骸の下腹の「氷の穴」から見つかった。この「氷の穴」を砕いてみると、血液状の物が流れ出したという。なお、発掘調査時の気温はマイナス7度からマイナス10度であった。液体はマイナス10度でも凍っておらず、マイナス17度の冷凍庫に入れても凍らなかったという。遺骸の状態は理想的であり、鮮肉は自然な赤に発色していた。筋肉組織NewSiberianIslandsがこれほどの保Mammoth_796510607存状態で残されていたのは、胴体の下半分がほぼ清浄な水にさらされていたためであろう、と学者は述べている。まもなく血液組成の調査が開始される。連邦北東大学と韓国のSooam基金の共同プロジェクトとして、「マンモスのクローン作製」というものがあるが、これに重大な資料をもたらす期待もかかる。参照記事 参照記事 過去ブログ:2012年10月皮膚や内臓の残るマンモス発見 シベリア 2012年8月温暖化でマンモスの発見あいつぐ シベリア 2012年4月赤毛のマンモス「ユカ」、科学で解明 2013年3月韓国学者がまたマンモス級の大ウソか?ロシア憤慨 2009年5月また見つかったマンモスの完全ミイラ 永久凍土から

nappi11 at 11:48│Comments(3)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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コメント

1. Posted by POPPO   2013年05月30日 19:41
日本のハンコ業者は露助シベリア産のマンモス様に足を向けて寝られないのである。w

以前、「これマンモスの牙?」ってダイレクトな質問を業者にしたら、目が泳いでいた。w

本物の象牙はワシントン条約で輸入禁止、従って流通している象牙の大半はアフリカ産やインド産ではなくロシア産ズラ。w
2. Posted by 案山子   2013年06月01日 07:52
マンモス  像さんの ご先祖 さまてすか
牙あるものねー ○| ̄|_ =3 プッ
血液 恐ろしい ことですね
3. Posted by よりばば   2013年06月03日 08:58
 凍土が溶けて、冷凍保存されていた生命体が次々と発見されるのは、
温暖化の数少ない恩恵ですね。
研究されて、マンモスの特性が人間に役立つといいですね。
 ところで、マンモス絶滅の原因の一つに、人間が食料として
殺していたからとも。
一口マンモス・ステーキを食してみたいものですね。

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