Eesha-Khare12013年5月27日:米半導体大手インテルが世界の若者を対象に実施している科学コンテスト「 Intel Foundation Young Scientist Award」で、携帯電話のバッテリーをわずか30秒で充電できる装置を開発した高校生が入賞を果たした。入賞したのはカリフォルニア州サラトガSaratoga, Calif.のリンブルック高校Lynbrook High School in San Jose, Calif.3年生、イーシャ・クハレEesha Khareさん(18)。クハレさんが開発した「スーパーコンデンサー super-capacitor 」はわずか約2.5センチほどの大きさ。小型ながら大量の電気を蓄えて、携帯電話のバッテリーをわずか20~30秒で充電できるという。自動車のバッテリーの高速充電にも利用できるとクハレさんは話している。インテルはこの発明について、世界で急速にモバイル化が進む中で、「エネルギー効率の高い蓄電装置の重要性」を理解していると評価した。クハレさんはこの秋に米ハーバード大学に進学する予定で、賞金5万ドル(約510万円)は学費に充てる予定だという。YOUTUBE映像Eesha-Khare2
クハレさんと共に入賞し、同額の賞金を授与された米ルイジアナ州のヘンリー・リン君は、銀河団の研究を通じ、暗黒物質や暗黒エネルギーといった宇宙物理学のなぞの解明に寄与したと評価された。最優秀賞の「ゴードン・ムーア賞」は、ルーマニアの19歳の男性が受賞した。人工知能を使った低コストの自走車の実用モデル開発が評価され、賞金7万5000ドル(約760万円)を授与されている。

世界1600の高校が参加して日本が0はさみしいが、一つには教育環境の違いもあるだろう。たまにTVのクイズ番組に、記憶力抜群の高校生が出る。確かに難解な方程式を解き、細かな歴史の詳細まで記憶しているが、それを利用できるとしたら、いい大学に入って、研究室にでも入るか、高級な国家試験にでも受かることだろうか?

それが決して無駄な事ではなく、相当な努力のいるのもわかるが、その卓越した知力で何かを創造するとしたら、更に10年、20年はかかるだろう。方や、海外の一部とはいえ、10代でそんな研究に没頭できるのがうらやましい。日本では、柔軟な思考力のある時期を受験にだけ消費させられている。これが残念でならない。もっと若い人の進路や将来の選択肢は無数にあっていいだろう。猫も杓子も、まず、いい学校へ入ってと画一すぎる。何かに卓越した才能を、放課後にクラブ活動でもする様な気持で磨きをかけれる、そんな受け口があってもいいだろう。すでに記憶力や計算は、パソコンが補ってくれる時代に入っている。大事なのは、スキル(能力)や個性を駆使して、何かを創造することだろう。現実の教育の在り方が、時代の速さに取り残されたような気がする。

稀な閃きをもった天才や、不屈の努力で真実や記録を追求する人は存在する。そのひらめきや、たゆまぬ努力に手を貸す社会は、新しい創造や真実、人間のあたらな可能性という人類の財産を手に入れることになる。いまさら、アップルやマイクロソフト、ツイッター、三浦雄一郎氏の例を出すまでもないだろう。


nappi11 at 01:20│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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