29syria-articleLargeシリア(Syria)の首都ダマスカス(Damascus)で2013年3月28日、大学のカフェテリアに砲弾が着弾し、学生少なくとも15人が死亡、29人以上が負傷の惨事へ。砲 撃を受けたダマスカス大学(Damascus University)はバシャー アル アサド(Bashar al-Assad)大統領の出身大学で国内トップの名門。犠牲者の多くは現場に隣接する工学部系の学生たちで、将来を担うエリート学生に対する反政府勢力による宣戦布告と砲撃を非難する声も。落胆した女子学生の一人は「豊かだが無知なシリア社会は、政府支持のロシアと反政府支持の米国の犠牲者だ」と語っている。

戦争の構図はそれほど単純ではないにしても、紛争の初期、まるで熱病にかかったかのように、どちらの陣営もこぶしを振り上げ「戦おう!」と国中で叫んだのは事実だ。その時国民も、父親のハーフィズ・アル=アサドHāfiz al-Asad前大統領が1982年に数万人の犠牲で内紛を鎮圧した記憶のあるアサドも、まさか10万人近くの犠牲と、これほどの国土の荒廃を招いても解決に至らないとは想像もしていなかっただろう。紛争の初期、被害の甚大さと長期化を言っていたのは米国で、ロシアもイランも楽観視していた。中国は何の策も見出せず雲隠れした。個人的にはこんな印象がある。参照記事 過去ブログ:2012年2月同盟は血よりも濃いのか>世界60カ国が中露非難 戦況悪化のシリア、米国はすでに退陣後に焦点 2011年10月世界知らずのメドヴェージェフ 2011年10月中露の反対は「武器を売りたいだけ!」米国 シリア情勢

nappi11 at 01:07│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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