2013年3月28日:中国大手検索サイト百度の掲示板に「領土問題における法的根拠の面で、わが国は不利だ」という意見が書き込まれた。

「日本が実効支配している尖閣諸島(中国名:釣魚島)に対し、中国政府は1970年代に同諸島周辺海域に地下資源の存在がクローズアップされた時期から、領有権を主張し始めた。尖閣諸島は沖縄県に属すが、書き手は「中国建国初期に毛沢東が沖縄は日本領であることを認めてしまったことは極めて不利だ」と主張。もし中国が 沖縄県の領有権を主張すれば、日本が中国東北地方(旧満州)の領有権を主張してくる可能性があり、チベットについても同様の問題が生じると懸念を示した。参照記事

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(中国共産党新聞1964年1月27日) - 沖縄対策本部そもそも、日本が尖閣を「実効支配」という書き方に違和感を感じるが、「毛沢東が~」というのは恐らく、毛沢東が1964年1月27日の人民日報:写真右 に「中国人民堅決支持日本人民偉大的愛国闘争(中国人民は日本人民の偉大なる愛国闘争を断固として支持する)」と題する文書を掲載し、その中で“日本の領土である沖縄”の返還を支持すると明記したことを指しているのだろう。この前後には、1963年中ソ対立、1964年10月中国地下核実験実験成功があり、その後の文革は1966年から1977年まで続いた。日本から見れば、今さら何を言うのかという感想しかないが、この事実に対する中国のネットユーザーの反応は実に幼稚で、法律など考慮する必要はないという意見が多く寄せられたと報じている。例えば

・「スレ主は考えすぎだ。国際法とは実に簡単。つまりは弱肉強食なだけ」
・「真理とは砲弾の射程内にあるものだ」
・「法律なんて世間話に使う物。決定的なポイントは軍事力だ」

というもので、これが中国の総論だとは思わないが、軍事力を国力と勘違いし、自国の歴史さえ認めない馬鹿さには辟易する。日本が満州の領有権を主張?そんな国際的に決定済みことに文句を言うほど日本は暇じゃない。その頃の中国は中ソ対立、反米国帝国主義で、米国から領土を取り返した日本にエールさえ送っている。それでも飽きずに沖縄や尖閣が歴史的に中国領だというなら、日本への返還を喜んだ中国人の英雄毛沢東を売国奴だと非難すべきだろう。今更言える訳もないが、日本に文句を言うのはそれからだ。上の写真の当時の人民日報の5行目までにはこう書いてあるそうだ。
「中国共産党新聞:中国人民は固く日本人民の偉大なる愛国闘争を支持する」日本の人々が1月26日に開催した大反米デモは、偉大なる愛国運動である。中国人民を代表して日本の英雄の皆様に敬意を表明します。最近、日本では、米国に対して大規模な大衆運動を開始し、米国のF105D型核搭載戦闘機と原子力潜水艦の日本駐留反対、すべての米軍基地の撤去要求と米軍武装部隊の撤退の要求、日本の領土沖繩の返還要求、日米"安全保障条約"の廃止、等々。すべてこれは日本人民の意思と願望を反映している。中国人民は心から日本の正義の戦いを支援します。参照記事
過去ブログ:2012年8月日本の言い分が正しいのかも、、と中国  2008年12月何考えてんだ中国は、だから軍隊が威張る国はろくなものじゃない。

nappi11 at 06:29│Comments(1)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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コメント

1. Posted by 九州の案山子   2013年03月29日 18:36
土地の境界 声大きい方が勝てすよ

先に手お上げたが勝でもお国同士資源有れば尚

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