中国環境保護省は2013年2月20日、化学物質の環境リスク管理計画書を発表した。中国の化学物質汚染の状況は「極めて深刻」とし、がん村など甚大な健康被害を生じた地域も存在することを認めた。同計画書によれば、中国で使われている化学物質は4万種以上で、その中の3000種は「危険有害」とされている。さらに、毒性や高蓄積性、難分解性、発
がん性をもつ数十種類の化学物質は人体や環境への危害が大きいことから、国際的に使用制限・禁止されているが、国内では依然、大量生産・使用されている実
態も浮き彫りになった。、、同計画書はこれらの状況を踏まえ、「十二・五(第12次5カ年計画、2011~2015年)」期間中に、58種類の化学物質を重点監視対象とするなど、管理を強化する内容となっている。参照記事 重金属汚染問題 深刻化する耕地汚染と増加する癌村
このことで、中国の環境保護省が「がん村」の存在を公式に認めたことが波紋をよんでいる。計画が発表された翌21日、共産党機関紙の人民日報ウェブ版は、2009年、華中師範大学(武漢市)の学生・孫月飛さんが「中国がん村の地理分布への考察」との論文を発表し、全国のがん村は少なくとも247カ所で、22の省と5つの自治区のすべてに存在するとの結論公表した関連記事を掲載。人民日報の同記事は、実際のがん村はこの数字を「はるかに超える」としている。過去ブログ:内モンゴルの村を蝕むレアアース汚染 米の10%が重金属汚染 中国 国を滅ぼす、中国の大気汚染!逃げ出す中国人中国監査部2012年の統計によれば、毎年全国で起きている水汚染事故は1700件以上にのぼり、全国4割の河川は汚染されている。長江、黄河、珠江、松 花江、淮河、海河、遼河の主要7河川がすべて汚染問題を抱えており、うち、華北を流れる海河は「重度汚染」で、黄河と遼河は「中度汚染」。北京の100以上の河川のうち、水源として使えるのは2~3しかなく、そのほかは涸れたか排水や廃棄物で汚染されたか、と深刻な状況を憂慮されている。最近では、中国地質調査局の専門家によれば、中国の9割の地下水が汚染され、うち6割は重度の汚染で、新華網が118都市の地下水を調査したところ、64%の都市の地下水がひどく汚染され、ほぼ正常なのは3%しかないとも報じている。参照記事 過去ブログ・2010年3月;干ばつと急激な経済発展で5000万人が被害!中国
中国の環境破壊は決して化学工場や汚水の未処理だけではなく、三峡ダムに見るように、ダム計画の失敗などが大きい。過去ブログ:深刻な水不足 中国南部 北京にも影響また、中国の江蘇省と浙江省の境界にある太湖をみれば、中国も何も対応していないわけではない。かつては風光明媚な観光スポットとして有名だったが、近年は、水質汚染が深刻な問題となっている。2011年の記事によれば、太湖に流れ込んだ有毒な廃水と汚物は大量の有毒藻類(アオコ)を発生させ、地方政府は湖水の飲用不可の緊急宣言を余儀なくされ、200万人以上の飲用水源が失われた。参照記事 参照記事
太湖周辺の工場は数百軒が閉鎖され、責任を問われた地方幹部も免職となった。その後、巨額の資金を投入したが、 太湖の環境に改善が見られず、現在でも、太湖の水は飲むことが出来ず、魚やエビがほぼ死滅し、近隣の町にはその悪臭が漂っている。中国政府は水質改善のために数億元を投じたが、未だその効果は現れていない。なぜなら、2007年に閉鎖を強いられた多くの化学製品工場は、その後別の名称で営業を再開し、工場の責任者たちは汚水処理設備を設置していると主張するが、水質専門家は「これらの設備は検査の時だけ起動させ、検査員が帰れば停止させている」と指摘している。参照記事
このことが日本系の施設でも起きないか危惧している。過去ブログ:王子製紙、中国進出失敗か? 地図は、江蘇省南通工場の位置 日本企業も中国に進出してしまえば、いやでも地方政府に従わなければならない状況があり、汚水処理を地元企業にゆだねる場合もあるのではないだろうか?彼らの適当な処理の責任が、日系企業に押しつけられる危険がある。彼らにとって、川が汚れようが、野生生物が死滅し、住民がガンになろうが経済優先である。大気も海も、日本へ繋がってくることを考慮すれば、日本が口酸っぱくなるほどに中国の環境汚染に物言うべきだ。宇宙よりも軍艦よりも、中国が眼を向けるべき問題が、大国?の足元と頭上にある。
環境の悪化で、最初に影響を受けるのはそこに生きる動植物であり、自然や動植物保護に熱心になることは人間を守ることにつながる。環境を守りたければ。役人より動植物学者、研究者の調査結果や報告に重点を置くべきだが、こんなことにも中国は気づいていないのか?かつて杜甫が「国破れて山河あり、城春にして草木深し(国は滅亡したが山や川はそのままで、町には春が訪れ草木が茂っている)」と読んだが、このままでは「国破れずして山河無し、城春にして草木見えず」になるだろう。


一握りの富裕層と賄賂役人以外の一般人は 死を待ってる状態、といえるくらい。