この直前のシリアに関するブログ:パンを買う1000人に空爆 化学兵器も使用か シリア

26e443142012年12月26日:北部イドリブ近郊で、アレッポ県に位置するトルコ国境沿いの最後の要衝 Haremを反政府側が制圧したと報道された。街の周辺の軍事ポイントを攻撃し、高台にある軍事要塞に後退した政府軍を攻略し、数週間の激戦の末、2012年12月25日、街を解放したと反政府側が状況を説明。人口2万人ほどの街だが、アサド支持派が強く、戦略上も重要な地点だと説明されている。アレッポの反政府組織は、アレッポ東南部の政府軍も使用するアレッポ国際飛行場を包囲し、Haremの基地を制圧、北部の4つほどのシリア空軍基地を制圧したと言っていることや、最近の記事から判断して、北部反政府軍の大体の制圧地域は図の赤い線の内側程になるのではないだろうか?このことで、トルコに面する主要な地域を反政府側がほぼ制圧し、特にjpg (JPEG 画像, 3200x3178 px)以前の重要な物資輸送経路であるトルコ側レイハンルReyhanliからHaremに抜ける補給がスムーズになるだろう。参照記事 過去ブログ2011年12月:緊張高まる中近東 シリア孤立>内戦か? シリア全図

イドリブ市の北東にある空軍基地Taftanaz military airport military airportを反政府側が攻撃したが、激しい戦闘の末22日には撤退したとのイラン側報道があった。その後の25日、トルコ紙が、反政府軍がイドリブ市の一部を制圧したと報じた記事がある。戦況は別にして、政府軍の北部での最後の拠点イドリブをめぐって、熾烈な攻防が繰り返されている。 

すでにシリア軍は、北部アレッポ周辺への陸上での補給を断たれ、北部陣地にはヘリや飛行機で物資補給するしかない状態で、それも反政府側が、高射砲などを奪取したため、地上から撃墜される可能性が高くなっている。

23日の「ハルファヤの虐殺:Halfaya massacre」直後から、中部ハマHamaへ向け反政府軍が地2012122515858384734_20域の完全制圧をめざす攻勢に出ていて、ハマ周辺は戦闘が激化、住民がは政府軍のスカッドミサイルを警戒してかトルコ領へ避難している。ハマのほとんどはスンニ派地域だが、アサド支持のアラウィー派(イスラムシーア派)、キリスト教徒らが多数を占める村や街があり、シリア側はそこで反政府側により住民虐殺が起きていると非難しているが詳細は不明。参照記事 写真下は Harem付近だろうか、ロバで速射砲を運ぶ反政府軍

2012年12月26日
:シリア東部農業地帯にあるラッカ(アル・ラッカー、Ar-Raqqah、Rakkaal-Raqqa)への政府軍戦車による砲撃で、女性、子供を含む20人が死亡、多数が負傷と報じられた。参照記事
攻撃された地域には反政府軍は居なかったといわれ、シリア軍は組織的に殺戮を行っていると非難されている。この地域には石油パイプラインの基地があり、過去幾度も激しい戦闘が起きている。ダマスカスでは、国連とアラブ連合の特使が協議を重ねている最中である。YOUTUBE映像は、過去に自由シリア軍がラッカの石油施設を制圧した時のものと思われる。

nappi11 at 00:07│Comments(1)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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コメント

1. Posted by 九州の案山子   2012年12月27日 07:47
お早う御座います
何処かで ドンパチ してますね 
真剣に引き金引くのですか

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