imgout国際社会における文化の魅力や社会的価値観の影響力などを示す ソフトパワー・ランキングがいろんな統計調査で権威のある英情報誌「モノクル:Monocle」(12月号)で2012年11月18日公表され、日本は6位と、昨年より順位を一つ上げ、アジアで最高位を保った。参照記事

英情報誌「MONOCLE(モノクル)」は今年6月24日に「世界で最も暮らしやすい都市」として上位25都市を発表、日本からは東京が3位、福岡が17位、京都が20位に入っていた。同誌は住宅や教育事情のほか、映画館の数、ビジネス参入のしやすさなど独自の基準で25都市を選定。1位はコペンハーゲン(デンマーク)、2位はミュンヘン(ドイツ)だった。参照記事

さて非常に興味深い「ソフトパワー:Soft Power」ランキングだが、番付は各国の音楽やスポーツ、ファッションなどの文化発信力、教育制度の整備度、外国からの観光客数、各国政府の外交能力、教育格差、企業の吸引力のほか、五輪の獲得メダル数など50項目を指標として30位までが決定される。この指標の高さが、その国の経済発展に大きく影響することは容易に想像でき、韓国など世界各国がこの方面の積極的な開発、改革を目指している。

今年のトップ10は、オリンピックを成功させ、昨年2位から上昇した英国が1位のほか、2位米 国、3位ドイツ、4位フランス、5位スウェーデン、6位日本、7位デンマーク、8位スイス、9位オーストラリア、10位カナダの順となった。アジアからは日本と中国のほか、韓国が昨年より3 つランクを上げて11位だった。 2010年には日本は15位だったが、日本が順位を上げている背景として、漫画、アニメ、建築での魅力のほかファッションや食の国際競争力の強さを挙げている。

注目すべきは中国は22位、ロシアは28位となっている点で、経済で世界第2位の中国、経済発展が著しいロシアの順位がかなり低いことだ。その国に「ソフトパワー」があるということは、そこの社会に自由な発想力、開発力、それらを具現化する技術力、企業が自由に活躍でき起業できる風土などが備わっているとみてよく、逆読みすれば中国、ロシアにはそれが欠けているともいえ、短期にそれら「ソフパワー」を補てんする為には、ロシアは日本との関係を重視すべきとの論調も見え、社会制度的にこれらが不足し、今後も「ソフトパワー」の発展の見込みのない中国に、ロシアがいくら資源輸出で経済関係を増大させてもロシアの将来に有益ではないと論じる記事もある。参照記事

中国は最近の経済発展を武器に、何かと周辺国に対しコワモテの外交を繰り広げている。これは世界に対し、中国がグローバル化には程遠い国だとの印象を与える結果になっている。つまり、中国のソフトパワーは拡大どころか、後退気味だとさえ言える。ここに重点を置かない中国など全く脅威に値しないとさえいえるだろう。

それでは、日本が今以上にこの順位を上げるにはどうすればいいか?逆に6位に止まっている原因は何だろう?思いつくのは景気の鈍化もさることながら、行政改革の遅さや、行政、官庁の行動力の不足、政治の決断や実行の遅さではないだろうか?多少良くなったとはいえ、手続きの簡素化、企業への支援体制などにはまだ多くの問題がある。個人的には、これらの問題点を継続的に強く批判し続けないマスコミの力量不足も問題だと思っている。参照記事



nappi11 at 10:35│Comments(1)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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コメント

1. Posted by み   2015年01月22日 21:36
うーん、このランキング、よく分からん。
ドイツが3位?
ドイツの文化ってそんなに影響力あるか?
7位デンマークも。
逆に、イタリアは10位以内に入らないのか。ファッション分野強いと思ってたのに。
そもそも、イギリスの文化は影響力あると思うけど、アメリカより上ってことがあるか……?

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