euronews, world news2012年11月22日:イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスは21日、停戦で合意した。停戦を仲介したエジプトのアムル外相が明らかにした。停戦は現地時間21日午後9時(日本時間11月22日午前4時)に発効。アムル外相は、エジプトによる仲介努力は、「攻撃をやめ、落ち着きを取り戻し、流血の事態を終わらせることへの理解」という実を結んだと述べた。カイロを訪れている米国のクリントン国務長官は、アムル外相 US Secretary of State Hillary Clinton and the Egyptian foreign minister Mohammed Kamel Amr.の隣に立ち、エジプトのモルシ大統領に謝意を表明。エジプト政府は中東地域における「責任を果たし、リーダシップを示した」と述べ「ガザ情勢の沈静化と暴力停止へのモルシ大統領のリーダーシップに感謝したい」とたたえた。停戦までのパレスチナ側死者162人、イスラエル側5人。パレスチナ人は停戦を歓迎しながらもこれから先の不安は隠せないようだと報じられている。停戦合意発表後の数時間で、ガザからの12基のロケット弾発射が確認されている。参照記事 参照記事
以下は昨日までの状況

2012112115572966734_202012年11月21日
:パレスチナ人自治区ガザ地区から、イスラム原理主義政治結社ハマスを一掃したいイスラエルは、外交での停戦を言いつつも一向に空爆:写真 をやめる気配はない。21日、パレスチナ人十数人が死亡し、紛争8日目でパレスチナ人149人が死亡し、イスラエル人5名が死亡したと報じられている。紛争以来、1400発のロケット弾がイスラエルに打ち込まれ、イスラエルは1500か所の空爆を行ったとイスラエル側が報じている。

21日には、イスラエルの商業都市テルアビブIsraeli city of Tel Avivでバスが爆破され、24人が負傷した。爆発物はddle East - Al Jazeera English車内に仕掛けられたと言われ、イスラエルは「テロリストの犯行」と断定している。イスラエル紙ハーレツによると、パレスチナ人組織の「パレスチナ解放人民戦線(PFLP)」が犯行を認めたとレバノンのメディアが報じている。ハマスは関与を否定した。PFLPはパレスチナ自治地区で与党ハマスのイスラム主義と対立する少数野党パレスチナ人過激派で、過去に多くの暗殺、テロを行い、国際的にはテロ組織と認定されている。

国連、米国、エジプトが停戦に向けた協議を重ね、クリントン国務長官はすでに2度イスラエルを訪れ、西岸地区でパレスチナ人リーダーとも協議している。ハマスはエジプトに、イスラエルは米国に仲介を求めているが、近くに紛争中のシリアもあり、長期的な解決は容易ではないという見方が多い。

目前に選挙を控えたイスラエルのネタニヤフNetanyahu首相は、勢力を拡大しているイスラエル国内の対テロリスト強硬派の右派からの支持を得ていて、世論調査では50%以上の国内支持率と言われている。彼らの言うテロリストは、パレスチナ人全般ではなく、ガザ地区で政治的主導権をにぎるイスラム過激派ハマスを指している。 参照記事 過去ブログ:今ガザ地区では、、。イスラエル     パレスチナ情勢一気に悪化 パレスチナガザ地区

2012年11月23日:停戦合意後の23日の報道で23歳のパレスチナ人23-year old Palestinian Anwar Khdeihが、国境沿いでパレスチナの旗を揚げようとしてイスラエル側から発砲され死亡。ハマスは違反行為としてイスラエルを非難。イスラエル側は、これより先に300人ほどの若いパレスチナ人が国境沿いでフェンスを登ったり、破壊したため彼らの足元に向け射撃したとコメントしている。イスラエルの意識調査では、49%が攻撃続行、停戦賛成は31%という報告がある。 参照記事

nappi11 at 03:20│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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