エジプトEgypt南部アシュートAssiut市 近郊（首都カイロから南へ300キロ）の踏切で2012年11月17日、遠足の幼稚園児を含む低学年児童を乗せたスクールバスに列車が衝突、運転手や付き添いの女性を含む51人が死亡（17日午後エジプト政府公表）、28人が負傷し、内27人が児童と報じられた。死亡した子供は主に４～８歳。アシュート県知事によると、遮断機を操作する係員が居眠りし、列車が接近しても遮断機を下げなかったのが原因で、係員は逮捕され、運輸大臣Minister of Transportation Mohamed Rashad Al-Mateenyと鉄道当局トップHead of the Railway Authority Mostafa Qenawi が引責辞任を表明した。ヒシャーム・カンディール・エジプト首相Prime Minister Hesham Qandil は、事故の数時間後に事実究明委員会a fact-finding committeeを立ち上げ、遺族に対し保障の一部として5000エジプトポンドEGP 5,000 ：約65000円の支払いを決定した。
バスは列車に約１キロ引きずられて二つに裂け、周囲には子供の遺体や学用品が散乱していた。エジプトでは列車や自動車交通の安全対策が進んでおらず、多数の犠牲者を出す事故が頻発している。エジプトでは2002年、列車火災で360人が死亡している。事故と同じ日に、高速道路でトラックが反対車線のバスに突っ込み、12人が死亡、3人が負傷している。 参照記事 参照記事 ＹＯＵＴＵＢＥ映像
