OREA-ROCKET 韓国の人工衛星搭載ロケット「羅老(ナロ)3号機 Naro rocket」(KSLV-1)の打ち上げを5、6時間後 に控えた2012年10月26日午前10時1分、非常事態が発生した。「羅老」1段目に超高圧ヘリウムhelium gas を注入してもロケット内部の圧力が上がらない異常現象が見つかったの だ。注入口を調べたところ、「羅老」内部のヘリウム圧力を維持するリング形態のゴム成分密封部品(seal)が破損しているのが確認され た。「羅老」の燃料バルブや酸化剤バルブは、ヘリウムから発生する圧力で開閉するよう設計されている。圧力が維持されなければ打ち上げられないということ だ。  技術陣によると、ヘリウム注入口と圧力密封装置は「羅老」両翼の中間の下に円盤の形で位置する。液体ヘリウムや燃料などを「羅老」に注入するところだ。ヘリウムが満たされれば220気圧を超える空気圧が生じる。「超高圧のヘリウムが注入され、その圧力に耐えられず破損したようだ」と推定した。該当部品はロシ217b71217113401アで製作されたもので、予備品は確保されている。 打ち上げの時はこの部分が一瞬にして落ちる。 写真左が問題のゴムシール  the seal that leaked helium 参照記事

 現在のところ、打ち上げは早くとも5日後の31日に可能という。、また発射 台に設置して打ち上げの準備を終えるのに少なくとも3日はかかるからだ。
故障が予想以上に深刻な場合は、今回の打ち上げ期間(26-31日)に打ち上げられない場合もある。その場合、打ち上げ日程を改めて決め、国際機構に通知する手続きなどが必要なため、打ち上げは早くても来月中旬ごろまで延期される可能性が高い。参照記事より抜粋

今回韓国は、約100キロの自国製探査衛星を、ロシア製ロケット(総質量140トン
燃料重量は130トン程度地上302キロに打ち上げる計画で、軌道に乗った際の速度は時速2万8800キロ。1回目、2009年8月 2段目フェアリングが分離せず落下。2回目2010年6月、17秒後に爆発、公式な原因は不明。

scn12051801460003-p1日本初の商業衛星である国産大型ロケット「H2A」21号機:写真(三菱重工製:289 トン、ただし衛星の質量は含まず))による韓国の多目的実用衛星「アリラン3号重量980キロ〉」の打ち上げは、2012年5月18日、予定通り成功している。この際ロケットは合計4つの衛星(衛星の総重量は5トン)を積み込み、それぞれを別な軌道に乗せるという高度な技術に成功している。2001年夏に試験機1号機が打ち上げられて以来、21回中20回の打ち上げに成功し、打ち上げ成功率は95.2%(2012年5月18日時点)。

 過去ブログ:2012年5月18日打ち上げ予定H-IIAロケット概要>成功 たび重なる韓国ロケットの打ち上げ失敗  韓国の国産ロケット失敗 フェアリングとは?

nappi11 at 00:07│Comments(1)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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コメント

1. Posted by kabaoyaji   2012年10月30日 15:46
言っちゃぁなんだけどこの国と比べると、オツムの出来が違うんだよなぁ~

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