Maritime -Training Exercise-732186米国防総省が導入を進める海軍と空軍の統合作戦構想「エア シーバトル構想:Air-Sea Battle concept」を意識してのものだろう。フィリピンが南シナ海の領有権を争う中国をにらみ、オーストラリアとの軍事協力強化に乗り出している。アキノ大統領は「戦略的パートナーシップ」の構築を目指し、2012年10月23日からオーストラリアを訪問する。22日にはフィリピンで、両国海軍による合同軍事演習military exercisesも始まった。米・フィリピン、米・オーストラリアの同盟関係を補完する動きとして注目され、中国は 警戒感を強めているもようだ。過去ブログ:日本にも当てはまる、中国のフィリピン沖進出

米国は同盟国であるフィリピン、オーストラリアとの関係を、対中国という視点から強化しているが、フィリピンとオーストラリアとの協力関係は相対的に希薄で、戦略的パートナーシップにより、脆弱(ぜいじゃく)な三角形の一辺を強固にしようとしている。10月22日に始まった合同軍事演習は、5日間の日程でルソン島のマニラ湾周辺海域で実施され、「戦闘・運用能力の向上」(フィリピン海軍)を主眼としている。参照記事

b78b3a8d-s図は、中国海軍の第一次、第2次戦略範囲を示しているとされるもので、海軍力の強化とあわせて覇権拡大を狙っていると米国はみている。現実の中国経済活動はすでにフィジーなど南洋諸島の奥深くまで入り込んでいて、水産資源のみならず、その海域の資源開発にもかかわってきている。過去ブログ:中国によるアジア太平洋支配は重大 米国

尖閣を含む中国の太平洋への進出は、台湾、フィリピン有事の際の海上輸送、軍事作戦上に大きな影響があり、米国は早い時期から中国の進出を警戒している。またオーストラリアは、前の大戦で日本軍がオーストラリア本土まで攻撃した経験を持っていて、南太平洋海域への中国の経済進出、移民の増加、覇権の拡大に強い警戒心を持っている。参考記事:「我々の裏庭に竜」中国の南太平洋進出 オーストラリアの懸念

nappi11 at 00:26│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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