2012年05月29日  犯罪 欧州 EU
Ci1205281538071338147491521858700ボスニアヘルツェゴビナBosnia-Hercegovina 北東部のKalesija村(サラエボ Sarajevoから北へ140km)で、預けられた夫婦の下で8年間にわたって奴隷の様な扱いと地獄の虐待を受けていた19歳のドイツ人女性(名前はKarlaとあるが実名ではないようだ:写真)が先ごろ、隣人の農夫から寄せられた苦情で駆け付けた警察に救出された。警察当局は女性を奴隷扱いにしていたとしてボスニアの夫婦( Milenko Marinkovic, 52, and his wife Slavojka, 45,)を不法監禁と虐待の容疑で逮捕した。

0,,15980735_401,00 ドイツ誌シュピーゲル(電子版)などによると、女性は10日前、ボスニア北東部の森の中で確保された。体重
は40キロにやせ、全身に傷を 負っていた。女性は2004年、実の母親(Kristina Siegner, 54際:母親は夫婦の夫と以前結婚していた。Karlaの父親は別)によって夫婦の元に連れてこられ、以来重労働の畑仕事を 強いられていた。自由を奪われた女性は外界との接触を断たれ、夜は家畜小屋に 寝かせられ、豚の餌で飢えをしのいでいた。写真は彼女のいた農家。

sl_2231379b隣人(写真)の
目撃では、彼女は馬の代わりにされ、夫と友人の乗った荷車をムチを受けながら引かされていた事もあったという。隣人は彼女への虐待に我慢できなくなり通報した。捜査当局によると、家を頻繁に訪れる男たちによって性的な暴行を受けていたとの情報も 寄せられている。参照記事 参照記事 写真は通報した隣人 Mulalic氏 *彼女の母親が元夫と結婚したのは、元夫がドイツ国籍を得るための偽装結婚だった可能性があると別記事の記述がある。夫婦は通常彼女を「Bedina」と呼んでいたという証言があり、これは奴隷を意味するドイツ語のBedienerからのもので、彼女の記録が無いため、現在本名を調査中。村民の多くが実情を目撃していたが、仕返しを恐れ実名を出したのは上記の農夫だけだった。

2012年5月28日:現在ボスニアに住む実の母親はインタビューで、娘は夫婦に預けたのであり、娘は夫婦に大事にされ幸せだったし、娘が豚小屋で寝たことも無く、村民の言うことはでたらめだと語った。虐待を否定し、夫婦をかばう実の母親はまた、預けた娘は生まれつき知能に障害があり、そのために学校にも行かせれなかったが、ボスニアに特殊な学校のあることも知らなかったと語っている。警察はすでに5年前から何度か通報を受けていたが、捜索しても該当者が見つからず、夫婦が娘を森に隠していた可能性もある。今回、彼女の写真を得て夫妻の自宅を捜索をした警察の追及に、やがて男は外から彼女を連れてきたが、彼女は40代に見えるほどひどく老けて見え、セーターを3,4枚重ね着し、ずぶぬれの状態だった、 参照記事 参照記事

娘さんは不幸だったが、生活が苦しく、娘を前の夫に預けた実母の姿も見えてきた。現在実母は、再婚した夫が戻らず、一人暮らしと取材記事には書かれている。


nappi11 at 07:08│Comments(2)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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コメント

1. Posted by こねこねこ   2012年05月29日 09:59
実の母親に連れて来られたというのが、本当に悲しい。悪魔のような夫婦に同じような仲間友達が彼女に虐待していたのでしょう。信じられない話しです。通報してくれた隣人の方は今回が始めての通報ではなかったのですね。良い人に救われて良かった。
2. Posted by 河馬親爺   2012年05月29日 14:29
1992年勃発したボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を思い出しました。
クロアチア人とセルビア人の間で行われた民族浄化のおぞましい紛争の爪痕は、人心の荒廃という形で未だ存続している様ですね。 鬼のような夫婦、及び性的虐待を加えたとされる男ども、仕返しを恐れ通報しなかった卑怯な村人達、この娘を見捨てた無責任な実母、彼らがこれからどのような裁きを受けるのか、今後の展開が是非知りたいものです。

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