すでに、去年3月以来1万2600人以上が犠牲になっているシリア各地で、2012年5月18日以降、シリア各地でバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権打倒を求めるデモがあり、最大規模のデモとなった同国第2の都市アレッポ(Aleppo)では政府軍が学生デモ隊に発砲し死傷者が出ている。
2012年5月25日、以前からアサド支持派の多いアレッポAleppo で、一万人以上の規模の反政府デモが行われ、これに対しシリア軍がアレッポ市内に紛争後初めて戦車を侵入させ、実弾や催涙ガス弾を発射したと報道され、死傷者が出ているようだ(12歳の少年を含む5人が死亡:参照記事)。写真はシリア軍の戦車と兵士
ロイター通信が5月25日に入手した報告書では、シリア軍は大多数の地区で重火器の使用を止めていないと述べられ、西側のマスコミが反政府勢力の声明を引用して伝えたところでは、シリア政府軍は5月25日、ホムスHoms周辺を戦車や大砲で砲撃し、ホムス州province of Homsのホウラ Houla(またはAl-Houla:地図のAの場所)では、子供25人(映像の記事では子供51人)を含む90人が虐殺されたとの26日の報道がある:参照記事 ホウラでのYOUTUBE映像(Al-Houla Massacre:大量な子供の遺体が写っていますので閲覧は注意)。情報が混乱していて正確な事は不明だが、これほどに一度に多数の子供が殺害される惨劇が起きたことが事実なら、昨年3月からの紛争以来、一つの場所で起きた惨劇としては最悪のケースとなる。参照記事
26日の報道では、国連の潘基文事務総長U.N. Secretary-General Ban Ki-moonは、シリア危機の調停に関する試みは大きな成果を上げることができず、シリア情勢は全体として非常に深刻な状態にあると語っている。参照記事 参照記事
不穏なのは隣国レバノンの情勢で、レバノンの北部にはシリアから避難した多数のスンニ派住民が居住するが、5月20日、レバノン軍にスンニ派イスラム法学者ら2人が射殺されたことから、レバノン内にスンニ派、シーア派の衝突が起き、首都ベイルートにも飛び火している。
どのように見ても状況は悪化と拡大の兆ししかなく、国連の調停は暗
礁に乗り上げている。
2012年5月27日:シリア政府は、児童34人を含む85人の死亡について、虐殺の起きた金曜日にホウラでは、シリア政府軍から砲撃も銃撃もされてなく、テロリストの犯行だという声明を出し、武装組織が、対戦車砲で住宅を延焼させたと語った。同時に、政府軍は今後も地域住民を保護すると発表。この件に関して、国連も重大な関心を寄せている。参照記事
反政府側は、シリア軍が街を砲撃し、その後政権支持の私服民兵らが住民を家族を殺害したと非難し、世界中で「ホウラの大殺りく:Houla(Al-Houla)massacre」として注目されている。 参照記事 その後の経過:忍び寄るアサド暗殺とホウラの大虐殺 シリア


26日の報道では、国連の潘基文事務総長U.N. Secretary-General Ban Ki-moonは、シリア危機の調停に関する試みは大きな成果を上げることができず、シリア情勢は全体として非常に深刻な状態にあると語っている。参照記事 参照記事
不穏なのは隣国レバノンの情勢で、レバノンの北部にはシリアから避難した多数のスンニ派住民が居住するが、5月20日、レバノン軍にスンニ派イスラム法学者ら2人が射殺されたことから、レバノン内にスンニ派、シーア派の衝突が起き、首都ベイルートにも飛び火している。
どのように見ても状況は悪化と拡大の兆ししかなく、国連の調停は暗

2012年5月27日:シリア政府は、児童34人を含む85人の死亡について、虐殺の起きた金曜日にホウラでは、シリア政府軍から砲撃も銃撃もされてなく、テロリストの犯行だという声明を出し、武装組織が、対戦車砲で住宅を延焼させたと語った。同時に、政府軍は今後も地域住民を保護すると発表。この件に関して、国連も重大な関心を寄せている。参照記事
反政府側は、シリア軍が街を砲撃し、その後政権支持の私服民兵らが住民を家族を殺害したと非難し、世界中で「ホウラの大殺りく:Houla(Al-Houla)massacre」として注目されている。 参照記事 その後の経過:忍び寄るアサド暗殺とホウラの大虐殺 シリア
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コメント
2. Posted by 案山子 2012年05月28日 13:15
わーー凄い 遊び で゜わ 無いですね 神様仏 様 居らないの
「反政府軍への武器支援はじまる>反政府軍反撃開始」
に、反政府軍側として、確実に爆破経験のあるプロ集団(アルカイダ?)の懸念とあり、
反米イスラム過激組織アルカイダと米国が、反アサド政権という方向で同じ路線にいるというねじれが起きていて、このことが将来大きな問題を引き起こすのではと懸念されている、とあります。
政府軍は今後も地域住民を保護すると発表するなど、敵味方が混沌とする中、児童ら地域住民の死傷者の増加に心が痛みます。