fileB4NG2a2012年4月28日;アフガン南部カンダハル Kandahar州の州都カンダハルで、タリバンTaliban と思われる2名が Tooryalai Wesa州知事を狙った暗殺を決行したが失敗した。州知事への暗殺計画は9回目と言われる。
警戒厳重な2か所のボディチェックを潜り抜け建物の中の知事室に2名の男が現れた。彼等は履いていたサンダルの中に小型拳銃と爆弾を隠していて、警備警官と館内で撃ち合いになり、警官2名、タリバンと思われる2名が死亡し警官1名が負傷、知事は客と別な部屋に逃げて無事だった。応接室で爆発もあったが、手りゅう弾なのか爆発物は不明。その後タリバンが犯行声明を出している。写真は、犯人の履いていたサンダル2足。

ardak-province-1335446376-9586昨年、別な暗殺の際に、ターバンの中に爆弾を仕込み自爆した事件があり、現在はターバンの中もチェックされるが、履物を脱ぐことは拒否されること多く実行されていなかった。最近タリバンは、兵士による単独攻撃に戦術を切り替えたともいわれ、アフガン各地で自爆テロ、爆弾テロが頻発し、米軍からは2014年の完全撤退は難しいとの発言が繰り返されている。同じ28日には、首都カブール近郊のWardak provinceで、道路に仕掛けられた手製地雷により10名の警官が自動車ご吹き飛ばされ死亡している。
一方で27日には、パキスタン、アフガニスタン、米国が、今後の和平での話し合いでタリバンがそれぞれの国内を往来することの安全通行に協力する合意が行われたと公表され、タリバンリーダーを制裁リストから除外していくことも確認された。タリバンが交渉につきやすくするための措置。

しかし、今までの経過を見れば、
パキスタン・タリバン( Pakistan Taliban :TTP)とアフガンタリバンにはその目指すものや戦術に差があるようで、この状況でタリバンの各セクト、部族を統一できるのだろうか?特に、テロの標的になっているパキスタン国内のイスラム教シーア派が、そう簡単にスンニ派タリバンの正当性を認めるとは思えず、また、最近アフガンjの首都カブールを攻撃したタリバンの中の過激セクト、ハッカニ・グループHaqqani Groupの最終目的も不明だ。今後も波乱があるだろう。  参照記事 参照記事 参照記事

nappi11 at 00:33│Comments(1)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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コメント

1. Posted by  クロ助   2012年05月01日 13:13
靴の中に爆弾とピストルを隠すとなると可成りサイズの大きい靴で、さぞ歩き難かったでしょう。 妻のハイヒールを履いて脱走し捕まった囚人と言い、取り締まり側は足下のチェックが肝要、巷ではこれを「足がつく」と言いますww。 

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