27dfebd6-shh南北スーダンの戦火は止みそうにない。過去ブログ:資源戦争突入が確実なスーダンとその元凶中国

2012年4月12日に南スーダン軍が、スーダン南部南コルドファンに侵入し、約10日間の激しい戦闘があった。スーダン軍は南スーダン軍1200人を殺害したといい、南スーダンは、自軍の被害は19人で、スーダン軍240人が死亡したと公表。報道では、南スーダン側に相当な戦死者が出たようだ。スーダンの、過去のダルフールの殺人鬼バシャール大統領Omar al-Bashirは、撤退した南スーダンとの対話を拒否し、「銃と弾丸」が答えだとして2012年4月23日、スーダン空軍は南スーダンのユニティー州Unity stateに2機のミグ戦闘機two MiG 29 fighter planes で空爆を行っている。戦闘で、南コルドファンのヘグリグHeglig油田施設にも被害が出たことが映像で確認できる。YOUTUBE映像
201242385139361734_20米国もロシアも、両国に戦闘中止を求めているが、今までのように、たがいに国境沿いで空爆と戦闘を繰り返すのでないだろうか。スーダンはイスラム教、南はキリスト教徒はが多いとされ、資源と宗教、国境問題、食糧難,民族対立という5つの問題が解決を困難にしている。現在は、新たな戦闘のために、両国とも軍を再編成しているようだ。
照記事

国連食糧農業機関(FAO)と世界食糧計画(WFP)が過去2012年2月8日、南スーダンで今年、470万人(総人口は830万人ほど)が飢餓に直面する恐れがあるとの報告書を発表していた。同報告書によると、南スーダンの2011年の穀物生産は過去5年間の平均より25%減少した上、今年2012年は必要となる消費量の約半分が不足する見通し。また、スーダンとの国境封鎖が流通を妨げているほか、高い燃料費と通貨スーダンポンドの下落(2012年4月24日1 SDG :1スーダンポンド は約30.2円)が食糧価格の高騰を招いているという。南スーダンは現在、国境紛争の有無に関係なく国家存亡の危機に直面しており、北部での石油収入の不安定から、早急な打開策と国際支援の必要に迫られている。参照記事

2012年4月24日:国連の 潘 基文(パン・ギムン)事務総長は、スーダンの「銃と弾丸」発言に沿った空爆を非難し、両国の対話を求める発言をし、同時にスーダンに対し即時停戦に応じる要求をした。南スーダンのキール Kiir
大統領は、中国に仲介を期待しているが、中国はそれに乗り気では無く、両国の話し合いでの解決を求めているようだとの憶測記事がある。紛争地へ国連が平和維持軍を派遣することで、両国が話し合いに応じるのではという観測がある。参照記事
中国が仲裁に乗り気でないのは、冒頭の過去ブログから察しがつくが、リビアで、シリアでと、立て続けに中国が国際的な非難を浴びたことも影響してるだろう。
南北は公式に宣戦布告していないが、南スーダン大統領は、国境付近、南スーダン領へ空爆を繰り返すスーダンに対し、宣戦布告と見なすと公言している。先に書いたように、南スーダンは何もせず、今のままでも国家の危機に直面する。原油のパイプラインまでスーダンに止められた今、国家の存亡をかける戦争に撃って出るとしてもおかしくない状況だ。戦争になれば、今世紀最大の人的被害が予想され、国連および各国は戦争回避の為必死の努力をしている。パイプラインや油田地区、中国との関係は過去ブログ参照。
資源戦争突入が確実なスーダンとその元凶中国

2012年4月25日;
南スーダンのキール Kiir大統領が、スーダンの爆撃は宣戦布告に等しいと言ったのは中国滞在中だった。23日から28日まで北京で支援を含む協議の予定だったが、25日急きょ帰国した。参照ブログ:サンドイッチな中国

nappi11 at 00:54│Comments(1)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

トラックバックURL

コメント

1. Posted by よりばば   2012年04月25日 10:28
自衛隊は平和維持軍として南スーダンでインフラ整備で活動中。心配です。交替時期も迫り、日本から調査団の派遣がきめられたようですが・・・
「2012年1月、日本政府は2011年12月に行われた武器輸出三原則の緩和を受け、現地に持ち込む自衛隊装備品を、南スーダンに供与できるか品目ごとに検討する方針を固めた」事もあり、尚心配です。

コメントする

名前
メール
URL
絵文字