流れてくる情報の断片をつなげると、北朝鮮の社会状況は悲惨な状況だ。唯一好転したのは金総書記の健康、今では酒もタバコもたしなめるまでに回復したと言われている。2009年6月4日の 以前のブログの分析が当っていた様で、最近の金正日総書記(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)(68)の行動には妹の金敬姫(キム・ギョンヒ)労働党軽工業部長(64)と、その夫の張成沢(チャン・ソンテク)労働党行政部長(64)がそろって随行するケースが急増している。後継者は三男・正雲(ジョンウン Kim Jong-un)氏に落ち着いたようで、暗殺の危機にあったと言われる長男正男は将来の「金王朝」からは脱落したと見られている。(暗殺の根拠:金正男が次期後継者の金正雲の実の母親は元秘書の 金玉(キン・オク)であり、亡くなった正妻の高英姫の子供ではないといううわさを流したというもの。本人は否定している。このうわさはかなり以前から存在していたもの)
- 北朝鮮では、前年2009年11月に実施された通貨ウォンのデノミネーション(通貨呼称単位の変更)の影響(事実 上失敗)で、食糧や物資がますます人びとに届かなくなっているという。デノミ以降、新しい通貨の供給を多く受けた農民はそれなりに生活を維持している半 面、平城市の場合、2009年6月の卸売市場閉鎖で住民の経済状況が悪化していた上に、デノミで、商売に依存していた労働者が餓死しているという。
- 北朝鮮で食糧難が深刻化し、北朝鮮中央党幹部の話として、1月中旬以降、餓死者発生が都市地域を中心に急速に広がっていると伝えられた。
- 特に都市部は商経済で成り立っているため「デノミで商人や住民が資産を失った。そのため、人びとは当局要員に対して復讐行為に出ている。どのように行動したところで、結局は死んでしまうのだからと、自暴自棄になっているのだ」と語ったという。
- 1月22日現在、中央に新たに報告された肺結核患者数は4万7000人余りに達するが、病院での診断さえ受けられないケースが半分以上に上る。餓死者急増は、絶対的貧困状態の肺結核患者が満足に食べられず、風邪やインフルエンザにかかり死に至るためだと説明した。
- 2月1日にも、平安南道(South Pyongan)Pyongsungの市場を警備中の治安要員らが、「多数の群衆」に襲撃されたという。衝突が激化するなか、住民の1人が治安要員から銃を奪って乱射し、治安要員1人が重体となると言う事件も起きている。
- 2月19日、無条件で市場を従来通りに開き、市場内の食糧売買を絶対に取り締まらないよう公安機関、保安員に指示したようだ。各道・市・郡の保安当局に対し、違法な商品以外は市場の取り締まりを行わず、特に食糧の売買は取り締まってはならないと特別指示を下した。
- 住民生活の安定に向け、1キログラム当たりコメ24~25ウォン、トウモロコシ9ウォン、トウモロコシめん10ウォンと配給価格統制をしたが、物資不足で配給が行われていない為効果がでていない。
- 2月1日、北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞一日付は、金正日(キムジョンイル)総書記が「わが人民がいまだトウモロコシの飯を食べていることに、私は最も胸が痛みます」と語った、と報じた。論評は金総書記が現地指導の途上で「私がなすべきことは、わが人民に白いご飯を食べさせ小麦粉で作ったパンとカルグクス(朝鮮式うどん)を好きなだけ食べさせること」と切々と語った、と伝えた。また、総書記による昨年の列車による現地指導などのための走行距離は六万五千朝鮮里(一里=約〇・四キロ)だったとし、「激烈な超強度の長征」とたたえた。
城市と順川市の党を例に取れば、昨年の農作物収穫量のうち約65%を軍糧米として強制的に回収するため、食料が市場 に回らず、また配給も行われないため餓死者が急増、暴動一歩手前の状態のようだ。写真は去年10月、養豚場視察の金総書記だが、笑顔で視察している場合で はないだろう。経済封鎖されている現在、唯一の頼みは中国で、今年3月にはインフラ、住宅整備の経済援助100億ドルが行われる予定。そんなことより、国 民は持つのだろうか?国民は奴隷以下と言ってもいい状態だ。
1件のコメント
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アフガンも酷いけど、ここも酷い。