Ci1203270021312012年3月26日:ロシアのメディアRTが、戦争当時、反政府組織国民評議会(NTC)を率いて、カダフィ政権打倒の渦中にいたマフムード・ジブリールMahmoud Jibril氏(現リビア政府外務大臣クラス)に独占インタビューし、「多くの人間が、彼が秘密を抱えたまま死ぬことを望んでいた」という、当時の状況を語った発言を公開した。

Mahmoud Jibril氏は「実に多くのグループが、カダフィ
Gaddafiが永遠に何も語らず沈黙することに強い関心を持っていた」と語り、さらに明確に、「誰がカダフィを殺したのか、それが外国人なのかリビア人なのかさえ自分はわからない、、誰がカダフィの殺害の黒幕なのか知りたいものだ」と、多くがいまだに謎のままだと答えている。
彼は、カダフィは時間稼ぎのために多くの矛盾したメッセージを送り、力を温存している振りをしていたと、当時のカダフィを表現し、彼を生きて捕獲し裁判にかけたかったが、一方で、カダフィが秘密を明かさず沈黙することを願う圧力も存在していたと語る。
数ヶ月の過酷な戦闘の後、NTC側兵士たちがNATOからの支援を得た2011年10月21日、カダフィは故郷のシルトで包囲され、生きたまま捕獲され、その後は戦犯として刑務所に送られ、尋問と裁判にかかるはずだった。
実際には、数時間拷問され、ならず者民兵に殺された。後にNTC側は、カダフィを殺せという命令はしていないと、彼らならず者を非難した。NTC側が、カダフィ奪取を試みた支援者側と銃撃戦を交わしていた時、カダフィはまだ重症を負っただけの状態だった。参照記事

crop_display何か歯切れの悪い発言で、当時のNTC国民評議会にはカダフィ殺害の責任は無いという弁明に聞こえる。現リビア政権に、カダフィ政権側だった軍人、政治家が参画していることを考慮すれば、これ以上は、知っていても語れないのかもしれないが、明らかに誰かが殺害指令を出したとも取れる言い回しをしている。恐らく黒幕とは、彼の口からは言えない、つまり今も存在する誰かなのだろう。ジブリール氏もカダフィ政権出身者である。過去には、カダフィ殺害直後、民兵がカダフィ軍捕虜を徹底的に拷問し、カダフィの軍資金のありかを聞き出そうと躍起になっていたという報道もあった。過去ブログ:
カダフィの側近が語る独裁者の最後(36)  カダフィ死亡 リビア(32)

2012年3月26日:ロシアのGazprom社は、リビアの原油、ガスについての討議を再開した。戦争当時ロシア、中国はは西側の覇権を警戒し、国際軍の介入に反対し、当時の反政府側に非難されていた。参照記事

nappi11 at 02:15│Comments(1)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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コメント

1. Posted by kako   2012年03月27日 02:32
 トップに君臨した人物ゆえ、秘密も多く抱えてるでしょう。
 口封じしたい人、いても不思議じゃありません

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