dawnチンギス・ハーンの,その遥か昔から、アフガニスタンAfghanistan の歴史は支配と奪還の繰り返しだった。決して豊かではない大地の群青(ぐんじょう)色の空の下、大地には硝煙と血の匂いが今も溢れている。

アフガニスタンのカルザイ大統領President Hamid Karzaiは2012年3月24日、3月21日が始業のアフガン、カブールの学校式典で生徒に向け挨拶し、国は今、世界の最も後進国に甘んじていると述べ、「30年以上にわたる武力紛争は、アフガニスタンの教育に著しい損害を与え、2世代が学ぶ機会を奪われた」と切り出し、若者に国の将来を託す演説を行い、反政府側には学業の妨害をしないように懇願した。参照記事

tumblr_kutgh3K3T21qzdcr6o1_r1_500この国ではラピスラズリという、トルコ石にも似た青い石が豊富に採れる。古代から人は、その暁光に浮かび上がる青い空にも似た石の色に魅せられ、石に与えた石言葉は「尊厳」だった。

イスラムは、自分たちを生み育てた大地に感謝し、ひざまずき、天空に召された祖先に頭(こうべ)を垂れる。国は荒れ、破壊されたが、しかし、人々の祈りの連鎖は文化を連綿と、今に至るも絶えさせることはなかった。

建国とは古き物を壊すことでは無い。古きもの、破壊されたものを作り直し、古きものを引き継ぎ、躍動させることでもある。青い石の埋まる大地から放たれた「尊厳」の心は、尊厳から守り得なかったそうしたものを蘇(よみがえ)る努力を生み、その行為は広く国土を再生する活力を生み出す。一枚の写真が、そう囁(ささや)きかけてきた。



nappi11 at 00:40│Comments(1)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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コメント

1. Posted by よりばば   2012年03月26日 06:28
この平穏なひと時が、世界中に等しく永遠に続く事を祈ります。

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