Ci1202282143182012年2月28日:パキスタン北部で、4台のバスに分乗したイスラム教シーア派Shiite Muslimsパキスタン人の一行が軍服を着た8人の集団にバスを止められ、身分証で何かを確かめた後16人(当初の報道18人は間違い)を下車させ銃で殺害した。先月もシーア派が殺害される事件があり、用心のためバスは車列を作って運行していた矢先だった。おそらく運転手は軍服で警戒心を持たなかったのだろう。場所は、パキスタンの首都イスラマバードから北へ378キロの ハルバン・ナラ村village of Harban Nala付近で、中国へ抜けるシルクロードに面している。
北部では、タリバン、アルカイダal-Qaida and the Taliban と関係するスンニ派イスラム過激組織Sunni extremistsによる、米軍、パキスタン軍へ対しての攻撃が、特にアフガン国境沿いで起きているが、全土的に宗派対立も頻繁で、5年間で、数千人のシーア派教徒が殺害されたといわれている。
パキスタンタリバンの中でも過激なグループ 
ジュンダッラー:神の軍団 Jandullahの司令官といわれるAhmed Marwaが「彼らは異教徒シーア派であり、我々の mujahedeen聖戦士がバスから降ろし、一人ずつ殺害した。」と犯行声明を出した。同28日、ペシャワールPeshawarのスーパーマーケットで、バイクに乗った男が中国人女性と地方の男性を射殺したが、犯人も動機も不明だ。参照記事

chisti同じ名前のグループは過去に、シーア派国家イランで自爆テロ攻撃を行っており、彼らは、パキスタンから乗り込んできたスンニ派過激組織ジュンダッラー:神の軍団 Jundallah (Soldiers of God)といわれ、当時、彼らはパキスタン内に拠点を持っていた。過去ブログ:シーア派、スンニ派 今度はイランが、、。また複雑に、、分布図

彼らは2008年から2009年にかけて、当時のイランで自爆テロを行った組織で、当時その首謀者はことごとく逮捕されイラン国内で処刑された。彼らはimagesシーア派を敵対視し、イランに対しても仲間が殺され反感を持っているグループだ。もともとは、パキスタン西部のバルキスタンBaluchistan地方に拠点を置き、パキスタンのカラチ大学学生左翼グループ Jamaat-e-Islami’s student wingsが組織した武装テロ集団で、後に一部がアルカイダに変化した組織とも言われ、イラン、パキスタン両国でテロを行っていた。彼らを一般に「パキスタン・タリバン」ということもある。同じ組織なら、彼らはパキスタン北部で活動していることになる。彼らは自分たちを、アルカイダと同じく「ムジャヒディン:聖戦士 mujahedeen」と呼ぶ。参照記事


nappi11 at 02:47│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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