

この政権が何か手を打つにはすでに遅すぎ、あまりにも犠牲が大きすぎる。政治家や評論家が計算できない、国民の中の憎悪、怒り、憎しみは沸騰点を越している。この状態で如何に政権を手直したところで社会から反発の消えることが無いのは、リビアを思い出せば分かることだ。
何度も反政府側に武器供与が検討されながら、反政府組織に加担するイスラム系武装集団への懸念から、大規模な支援はされていない。今すでに、餓死者の出ている可能性もある事を思えば、これ以上の持久戦は、取り囲まれた市民に「死

武力弾圧の続く西部の都市ホムス Homsを家族で離れようとしていた60人以上が、検問所で政府軍に拉致され、その後殺害されたと報告されている。国民投票の結果が公表された1時間後 には、全土で125人の新たな犠牲者が出たと反政府側から発表されている。2月27日のホムスだけで、64人の死亡が確認され、市内には二つのパン工場しかなく、餓死者の出ている可能性が高い。世界はこれ以上過保護に、アサドの出方を待つ必要は無いだろう。
2012年2月27日:スイスに本部を置く国連人権委員会は、シリアへ対し即時攻撃停止、救援活動の容認、国際監視団の入国を強く要求した。中近東カタールQatarのハマドSheikh Hamad bin Khalifa al Thani首相兼外相は27日、砲撃停止と反政府側の自衛のために武器支援することの必要性にあらためて言及したが、カタールなど湾岸諸国からの武器や資金の提供が既に行われているとの情報が流れている。
アサド大統領は、27日月曜夜、新憲法を発布し、「この憲法は本日より実施される」と強調。シリアの新憲法は、複数政党制により、バース党の50年の統治が終了し、さらに大統領の任期が2期14年に制限される。さらに、新憲法では、社会、経済、政治の各活動における女性の参加の権利が保障されており、市民は、信条を自由に表明し、平和的デモを実施する権利を有すると明記されている。シリア政府は、3ヶ月以内に複数政党制を導入した議会選挙を実施することを約束。シリア政府は、法律違反者、破壊者、武装テログループを、情勢不安の要因であるとし、この混乱は外部から計画されていると強調している。