2012年2月18日;米国とドミニカの合同調査で、メキシコ最大の麻薬組織 シナロア・カルテルSinaloa cartel が、新しい麻薬密輸ルート「カリブ海密輸ルートCaribbean trafficking route,」を作り上げていたことが判明した。ドミニカでは最近、殺人事件が多発し、小型飛行機が倉庫から盗まれる事件が発生し、その飛行機は後日南米べべ図えらで発見された。その後、ドミニカに住むシナロアメンバーが逮捕され、カルテルのボス、エル・チャポ、グスマンから直接指示を得ていたメンバーの自供から新ルートが解明された。
シナロアは、ドミニカの犯罪グループの協力で、南米ベネズエラ、コロンビア、ホンジュラス、メキシコ南部などから軽飛行機などを使って合成麻薬、コカインなど麻薬をドミニカに集め、それをカリブ海の小国、プエルトリコ米国連邦自治国へ送り込む。ここから米国、欧州へ向けて密輸される。プエルトリコは米国との関係が長く、言語はスペイン語だが、国内では米ドルが使用され、国民は米国パスポートを所持できる。観光で訪れる米国や他から訪れる観光客も多い。また、米国都市部にはプエルトリコ系犯罪組織が多く、これも米国への密輸を容易にしている。
どうやらシナロアは、近年厳しくなったメキシコ経由米国への密輸を避け、カリブ海ルートで世界中に麻薬を流していたようだ。組織のつながりや麻薬の流れは複雑で、この判明したルートも組織のルートの一部でしかない。シナロアが南米に拠点を分散していることは何度も事件で確認していたが、今回、その先のルートの一部がはっきりした。また同時に、シナロアがこのルートを作った背景には、メキシコの大西洋側、北部国境沿いをセタスに支配されているという背景もあるだろう。ちなみに、米国フォーブス誌の調べでは、ここ数年シナロアのボス、エル・チャポ・グスマンはメキシコの富豪10位に常に入っているという。下の図は、メキシコでの最近のセタスの支配地域(黄色)過去ブログ:2012年2月、カルテルの分布と危険地域 メキシコ
2012年2月20日:メキシコ北部モンテレーMonterrey郊外(米国から225キロ)にある3000人収容の刑務所Apodaca prisonで19日早朝暴動が発生し、2010年からセタスと対立するガルフ・カルテル Mexico's Gulf Cartel as well as the feared Zetas cartelのメンバーと思われるライバル同士が衝突し、ナイフや石などを持って争い、死者44人、負傷者12人以上が発生し、同時に刑務所内でマットレスに火がつけられ火災も発生した。1月にも別な北部Altamira in Tamaulipas stateの刑務所Altamira in Tamaulipas state暴動で31人死亡、負傷13人が発生している。そのほか各地の刑務所で暴動が頻発している。その後の調査で、セタスがガルフメンバーを殺害、セタスメンバー30名ほどが脱走したが、その際に刑務所スタッフが幇助した疑いがあり調査中。続報で、刑務所所長が解雇された。 参照記事 参照記事 過去ブログ:史上最悪の刑務所火災で死者400名近く、、。中南米ホンジュラス
