韓国人23人を拉致したタリバン
タリバンとは?
タリバン(Taleban=「学生」の意)とは、1994年にアフガニスタン南部カンダハルでイスラム教スンニ派の中でも原理主義的な性格の強い学生が中心となり結成された武装・政治勢力。2万5000人で発足したタリバンTalibanは、指導者 leader of the Taliban ムハンマド・オマル師Mullah Mohammed Omar (ムラー・オマル Mullah Omar;写真)の指揮の下、96年9月に軍人との内戦を終結させ首都カブールを制圧、政権を握った。その後、米同時多発テロを起こした同じイスラム教スンニ派原理主義集団「アル・カイーダ」と結託、イスラム教の律法「シャリーア」
に基づく恐怖政治を行った。男性は必ずひげを生やし、女性が教育を受けることは禁止された。また、「偶像崇拝禁止」を理由に、2001年にユネスコ世界遺産のバーミヤン遺跡の石仏を砲撃し破壊した。 タリバン政権は米同時多発テロ後の2001年末、米国がアフガニスタンを侵攻し、壊滅された。だが、それ以降も南部カンダハルや北部山岳地域を拠点に米軍やNATO軍を攻撃しており、市民を対象とした大規模テロを行っている。

とまとめを改めて載せておく。
2007年7月19日にアフガニスタンで拉致された韓国人ボランティア23人(21人の説も)は韓国軍のアフガンからの撤退を条件に20日を期限とする殺害予告が出されている。韓国からはアフガンの米軍基地に工兵、医療従事兵、約200名ほどが駐留している。韓国は21日、それら兵員の撤退を表明したが、未だに人質の解放にはなっていない。同じことは今でも燃料補給などでイラクに自衛隊を出している日本にも十分起こりえる問題だろう。

写真はタリバン兵士と拉致された韓国人キリスト教系ボランティアの一行。思うに、本来キリスト教への反感が強く戦乱のこの地域へキリスト教系ボランティアを送り込む自体余りに無謀な行為ではないか?拉致するほうもされたほうも、どちらも自分の信じる宗教の下に活動しているのが何とも皮肉に見える。とにかく無事を祈る。