カルザイ大統領タリバン側と秘密会談?
アフガニスタンの反政府ゲリラの主要なグループは、Quetta
Shura Taliban (OST)、 Haqqani Network(HQN)、 Hezb-e Islami
Gulbuddin(HiG)の3つで,一般的にはタリバンと呼ばれている。その反政府グループの中で、依然としてアフガニスタン東部で勢力を温存してい
るタリバン系ハッカーニネットワーク Haqqani NetworkのリーダーSiraj Haqqani(写真右シラジュディ
ン・ハッカニSirajuddin Haqqaniとも書く )が、アフガンのカルザイ大統領と秘密裏に会談したとのスクープを2010年6月27日、中東メディア・アルジャジーラが特報で流している。
この会談をカルザイ周辺は否定しているので、会談が在ったとすれば相当に極秘だったのだろう。ア ルジャジーラによれば、パキスタン軍の同行もあったと言うから、パキスタン北西部の部族地域に潜伏していると想像できる。恐らく事実だろうが、これでアフ ガンのカルザイ政権が対話で紛争解決に努力しているのが多少見えてくる。パキスタン北部の部族自治をパキスタン政府も認めていた経緯があり、この辺の部族組織とパキスタン情報部は親密だと言われている。反面、パキスタンはアルカイダ幹部を遠慮なく拘束しているので、パキスタンにとってはイスラム国際組織アルカイダの存在は認めがたいものなのだろう。このグループは長年アフガンの首都カブール周辺を攻撃している事で知られている。当然潜伏地は明記されていないが、地図の円の中辺りと以前からの情報で想像できる。
2010年6月28日:カナダでG20、20カ国首脳会議に出席中のオバマ大統領は、駐留9年になるアフガン戦争の来年予定の撤退時期や、その後のアフガン支援を記者団に聞かれ「自分は占い師ではない’I don’t have a crystal ball,’(水晶玉を持っているわけではない)」と
苛立ちを見せ作戦はうまく言っているとだけ繰り返し、明確な時期についての言及を避けた。最近の総司令官の交代や、タリバンのアフガン北部での盛り返し、
アフガン内部での役人の汚職体質の深刻さなど悪い材料ばかりの中で相当イライラしているようだと報道されている。予定の撤退時期は2011年7月で、駐留
米軍は5月の9万4千人から9万8千人規模になろうとしている。米軍に次ぐ規模の英軍は、2010年6月27日アフガン南部ヘルマンド州で爆弾処理班の兵士が処理中に死亡し、アフガン戦争(2001年11月7日~)での延べ戦死者数309人目を記録している。米軍戦死者は2010年6月時点ですでに1000名を越し、米軍は今年6月に月間で今までで最大の戦死者(米軍、NATO軍合計で102名、これは5月の約3倍)を出したと言われている。2010年上半期で国際軍の戦死者はすでに322名で、2009年中の520名をしのぐ勢いで戦死者が急増している。現在のアフガン駐留国際軍は約14万人で今年8月には15万人になる予定。2001年から最近2010年6月半ばまでの集計では、国別戦死者数の多い順番は米―1139名、英―308名、カナダー150名、仏―44名、独―42名、
デンマークー33名、スペインー28名,伊、オランダ―各24名、ポーランドー19名、豪―16名、ルーマニアー15名である。これ以外の国の戦死者は10名以下である。
関連過去ブログ 2009.10.22 難民流出 と民族分布 パキスタン アフガン
2010年7月1日: パキスタンの首都イスラマバードに近いラホールLahoreでイスラム教スーフィSufi派の11世紀からある白い大理石で出来た寺院 popularly known as Data Ganj Bakhshが二人の自爆テロに襲われ42人が死亡 180人ほどが負傷した。宗教観の違いから対立するイスラム原理主義者の犯行と見られている。自爆犯行の記録映像
2010年7月2日:アフガニスタン北部Kunduz provinceにある米国系建設支援センターがタリバンの攻撃を受け、5時間にわたる銃撃戦の末5人の死亡者が出た。
2010年7月9日:ペシャワールから北西の部部族支配地域内Mohmand地 区の商店街で自爆テロ2件発生。これまでにない57人死亡、負傷80人以上が出た。タリバンが犯行声明を出している。丁度パキスタン軍が反タリバンキャン ペーンを行っていた。この辺はパキスタン内であっても治外法権地域でLowlessTribalと呼ばれる地域。その後死者数は102人にまでなり今年最 悪のテロとなりそうだ。80の商店が被害を受け刑務所から一般犯罪の受刑者28人が逃亡した。パキスタン政府はタリバンが一般人を狙ったことで非難声明を 出したが、この辺で最近対タリバンのための一般民兵を募集したことにも関係しているようだ。部族によってはタリバンに反感を持っている部族も多い。今年に 入りパキスタン内での爆弾テロがアフガンよりも急増している。これ以降の経過

