干ばつと急激な経済発展で5000万人が被害!

imwi0904a 中国西南部ではここ3か月、全く雨が降っておらず、雲南、広西チワン族自治州、貴州、四川、重慶の5省区市の干ばつが深刻だ。メディアの報道によると、干ばつの深刻さは普通の人の想像をはるかに超えるもので、これらの地域の被害人口は5千万人に達し、2万人の飲用水確保が困難な状態。
 水墨画のような山水で中国一の風景を誇る桂林市では、漓江の川水が急劇に浅くなったため、多くの船が運航不可となっている。地元の人々の話によると、30579490この光景は60年来初めてだという。

だが、この光景に対する米国の予測を04年に伝えた中国の報道が、最近ネット上で再び言及され、 ネットユーザーの間で熱い話題となっている。米国の研究機構GBN(グローバル・ビジネス・ネットワーク)により予測され、「2010年前後、中国南方で は10年続く特大干ばつが発生する」と同時に「中国北方では水害が続く」、「食糧の危機で周囲の国との紛争が起きる」と、『気候の変化と米国国家安全』い う報告書で予測していた。

CNE089960 最近の「ワシントンポスト」では、中国の苦しい水状況は自国の「経済成功」から来るものと伝えている。経済が強大になるということは工場と水力発電所、ダムが増える事を意味しており、これらは水を使用し加工、冷却を行う部門だ。大都市はますます大きくなり、消耗する飲用水、洗濯水および生み出される汚水もこれに伴い増加している。人々の食物需要m53058もますます多くなり、更に多くの食物栽培には更に多くの水が必要になる。

写真:水墨画のような山水で中国一の風景を誇った桂林市では、漓江の川水が急劇に浅くなったため、 多くの船が運航不可となっている。60年来のことで、観光船は陸に上がっている。

右の図で赤い丸が今回の異常干ばつ地域で、中国南部は通年比較的雨量が多い。しかし、赤やピンクの地域は酸性雨が問m67887題にもなっている。3月22日は「世界水の日」だった。これは単に天災という問題ではなく、川の水量が減り、さらに地下水が汚染されていて飲めないという人災も重なっている。いくぶん水量のある湖には例外な く生活排水、工業汚水が流れ込み更に汚染がひどくなっている。左下上は2009年の湖南省武漢の官橋湖。約1・5キロにわたりアオコが発生し異臭を放っていたが、今は水量もない。深刻な水不足は、川筋や湖に新しい水を常に補給することができない。どれほど汚水が流れ込んでも、いかなる希釈や自己清浄もできないため、ここの汚染はひどくなる一方だ。右下写真は、今年中国西南部雲南省石林県の干上がった池で休む水牛



nappi11 at 00:00│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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