,,国際社会はテロリズムに対する粘り強い取り組みを、なお続けねばならぬと信じます。我が国は、アフガニスタンの復興支援に当初 から力を注ぎ、インド洋では補給活動を続けてまいりました。私はここに、日本が今後とも国際社会と一体となり、テロとの闘いに積極参画してまいることを申し上げるものです。,,
と麻生首相は25日にニューヨークの国連総会で演説した。27日,アフガニスタンのハルン・アミン駐日大使は「ペシャワール会」スタッフの伊藤和也さん(31歳静岡県掛川市出身)が殺害された事件について、「4人の容疑者はパキスタンのマドラサ(イスラム神学校)を卒業し同国の情報機関、統合情報局(ISI)から殺害指令を受けていた」と述べ、アフガンへの自衛隊派遣を阻止するのが目的だとの見解を示した。
つまり、犯行は行き当たりばったりでも、身代金目当てでもなく、明確に政治的意図を持ち、日本政府への意思表明だったということになる。狙われた伊藤和也さんはまったくお気の毒というしかない。
アフガンに復興支援をするというなら、本当にすべきことは軍隊の派遣ではなく、今ボラン ティアで行っているような活動ではないのか。彼らは何の見返りも期待せず、命がけで支援活動をしている。こういう最も危険で地道な活動には目もくれず、ひ たすら派手に軍隊を送り込もうとする。まったくの、世界向けの政治的なパフォーマンスでしかない。自衛隊を派遣するなら、こういう日本人の活動を援護して こそ日本の自衛隊であろう。