掟(おきて)を守ったボス?
昨
日の外信で、イタリアのシシリー島でマフィアの一斉検挙あったと報道があった。最近は、逃亡中の幹部クラスが逮捕され、弱体化が言われていたマフィアだ
が、最近用心棒代の取立てなどで勢力の建て直しを計っていた。先手を打った警察の急襲に、メンバー60人ほどが逮捕され、その中にシシリアではボスの位置
に居ると言われるGa
etano
Lo Presti,
52歳も含まれていた。写真はシシリーのパレルモ警察から移送途中のボス。死の掟を守ったのか、彼は逮捕直後の留置場の中で首をベルトでくくって自殺。必
ず復讐をするマフィア(イタリーでは コーザ・ノストラ Cosa
Nostra)のこと、また事件が頻発するのでは?狙われるのは、警察署長、検事、賄賂を取っていた政治家など。捜査員が覆面をするのも復讐を避けるた
め。
最近は公共工事に食い込み、ごみ処理事業などで多大な暴利を得ているという。最近のマフィアは麻薬にも手を出し、凶暴化しイタリア全土で殺人や放火を行っ
ていたようだ。確かに人相悪いな。この自殺したボス、恐らく殺人だろうが、数年前まで27年間刑務所に入っていた。彼の容疑は麻薬、武器の密輸、恐喝、マ
フィアとの関係などで、彼の下には100名ほどが活動していた。恐らく組織への壊滅的な打撃を阻止できなかった責任から、服役中の大ボスBernardo Provenzanoや、同じく服役中の2番手Salvatore Lo Piccoloに殺される前に責任を取ったのだろう。悲しい地方ボスの末路である。