_53722598_012319607-12011年6月27日オランダ・ハーグ Hagueの国際刑事裁判所(ICC: International Criminal Court)はリビア紛争における弾圧・殺害行為の容疑で同国の最高指導者カダフィ Muammar Gaddafi大佐とその息子のセイフイスラムSaif al-Islam氏(写真左)ら3人の逮捕状を発行した。同裁判所予審裁判部のモナゲングMonageng 判事は、今年2月に始まったカダフィ政権への抗議運動に対し、数百人の市民を殺傷したほか逮捕・拘束した疑いがあると述べた。さらに、逮捕後3人は出廷することになり、さらなる犯罪と捜査妨害を確実に防ぐものだと指摘した。カダフィ大佐はアフリカ最大の石Ci110628034729油埋蔵量を持つリビアで40年にわたり支配体制を保ってきたが、米国と欧州の同盟各国はその幕引きは近いとの認識を示している。写真は、逮捕状の出たことを喜ぶ反政府側市民。

首都トリポリ南西部に反政府軍が迫り、NATO軍は周辺の政府軍を空爆している。カダフィの終焉は近いだろう。今も、カダフィ大佐を支えるのは金で雇われた傭兵
マーセナリー:Mercenary)で、主に周辺のマリ、ジンバブエ、チャド、ニジェール、コートジボワール、モーリタニアといったアフリカ諸国の出身者で構成されている。彼らの報酬は傭兵になるだけで1万ドル(80万円)、さらに報酬として1日1000ドル(約8万円)とも言わCi110628103016れ、一ヶ月100ドルの周辺国から見れば一角千金のチャンスだ。殺戮、強姦、暗殺、拷問とすき放題やリ、迎え撃つ反政府軍も、傭兵の金を目当てに殺して所持金を奪う。国際裁判所が令状を出しても逮捕権が無いのでカダフィが逮捕される可能性は少なく、逮捕どころかNATO軍にはすでにカダフィ殺害司令が出ている。逃げる市民を背後から撃ったカダフィ軍は相当憎まれ、生きて捕まる可能性は少ない。過去ブログ:「裸の王様」カダフィ大佐と新たな脅威⑬
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2011年6月29日:フランスが反政府側や村落にピンポイントで武器、弾薬、医療品、食料を空から投下している事を認めた。これで急に6月上旬から反政府側が優勢になってきた事の説明が付くが、フランス軍の武器供与は、国連安保理決議が定めた武器禁輸に違反する可能性がある。フランスのアロー国連大使は、武器供与は市民を保護するためのものだと強調し、 安保理決議の武器禁輸に違反しないと主張した。左下:反政府軍。

2011年7月2日:カダフィ政権は、電話回線によるメッセージで「NATO諸国が撤退しなければ、我々はイナゴやハチの大群の様にNATO諸国に襲い掛かる、、」と戦場を欧州に拡大するという脅迫的なメッセージを流した。何を意味するかは不明だが、想像では欧州へのロケット攻撃だろうか?
2011年7月9日:リビアの首都トリポリでは9日にかけての深夜カダフィ大佐の宮殿付近で2度の大きな爆発があった。反政府軍は8日ミスラタ制圧、トリポリ接近とこまを進めている。


nappi11 at 02:10│Comments(3)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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コメント

1. Posted by kako   2011年06月29日 16:33
長期政権から 生まれるものは憎しみだけ。
 を実証してくれたカダフィ大佐とその肉親だと思えます。
 金で雇われた傭兵は しょせん金が尽きれば それで終わり。
 守ってくれるはずがないでしょうに。
  まさに裸の王様。最後どうなるか 楽しみ。
2. Posted by よりばば   2011年06月30日 08:07
よくもまぁ貯めこんだもんです。

3. Posted by 九州の案山子   2011年07月04日 11:05
お早う御座います
アイヤーーー見た顔 粘りますね
家の父ちゃんも粘りますね良い顔して税金上げては困るね
お早い退陣願います

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