大紀元日本2011年5月28日記事より抜粋
m29407広州市(香港の近く)の上下九・歩行者天国には工場の在庫などを処理する店舗が多く集まる。最近、入り口のワゴンに「3~9元/枚(約40~110円)」の洋服が山積み される店舗や、「セール最終日」のうたい文句で連日激安セールを行っている店舗が増えている。その中でもひと際目立つのは「どれでも1枚1元(12.5 円)」と書かれた子供服を販売する店舗だ。店のオーナーは、「最近は工場の在庫処理をたくさん頼まれる。売り切れないほどだ」と話す。(右は1元表示のシャツ、日本で言えばバッタ品、処分品と言う事で、これ自体特に珍しい事ではないですが、、。)

上下九で「1元洋服」が出現したのは、2008年世界金融危機以来のことだという。「10数元以下の洋服はみなコストを下回る値段だ。2008年の時は、 輸出先の問題で多くの商品が輸出できず国内販売に回されたが、今回は過Ci110529125449剰生産による在庫や工場倒産による在庫の処理がほとんどだ」、、
珠江デルタ東北部に位置する新塘(広州市外れ)は世界的な「ジーンズの都」として、中国人がはくジーンズの6割以上、60もの海外ブランドを作り出している。しかし最近、新塘では多くの小規模の縫製工場が倒産し、大規模工場の受注も大幅に減っているという。

今年3月に開かれた中国国際服装服飾博覧会で、「生産コストの上昇」が参加企業の間で一番の関心事となっている。2010年には綿花価格が50%上昇し、 工賃水準も15%上がった。1枚の洋服を生産するコストが1年間で平均2割上昇し、靴の生産コストにいたっては3~4割上がっている。生産コストの上昇が受注価格の上昇につながり、その結果、国外からの注文は中国を避け、ベトナムなど生産コストの低い東南アジアの国へ流れる傾向が出ている。、、 

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が最近発表した研究によると、中国の労働力コストの上昇や人民元値上げ、さらに、エネルギー・原材料・不動産価格や輸送コストの上昇で、今まで優勢となっていた低コストの時代が終焉を迎えている。、、アメリカは、今後自国に生産現場を回帰させ、5年以内でアメリカが再び製造業の王者の座に復帰する、と分析している。過去ブログ:
相変わらずドイツ外交がスゴイ

nappi11 at 07:33│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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