art11052417110003-p1奈良県御所市の秋津遺跡で、縄文時代晩期後半(2800~2500年前)の ノコギリクワガタがほぼ完全な形で出土し、県立橿原考古学研究所が2011年5月24日、発表した。昆虫は腐食しやすいため残りにくく、クワガタの全身が発見されるのは縄文時代に限らず 初めて。 橿考研によると、縄文時代のクワガタは東京都東村山市の下宅部(しもやけべ)遺跡 などで一部が見つかっているが、全身の出土例は確認されていないという。 全長6・3センチのオスで、小川の南岸に生えていたアカガシの根っこから見つかった。大雨などの影響で死後すぐに泥で真空に近い状態でパックされたため良好に残ったと見られる。

20080623021625780意外にも全身の発見は初めてだそうだ。左は中国遼寧省熱河層から見つかった1億2500万年前のクワガタ化石だが、ほとんど形状が変わっていない。甲虫の化石は意外と残りにくいようだi0455_03_blattkaefer_200_pixが、ドイツの有名な化石発掘場メッセル Messel Pitからは、5000万年前の玉虫の色が残った化石が発見されている。しかし、これは例外中の例外らしい。
人類の、今の体形が確認できるのは、大きくさかのぼっても500万年前ほどですから、昆虫は地球では大先輩で、その姿は人類よりはるか太古の昔にすでに完成していたようです。過去ブログ:
人類の320万年前の完全な二足歩行確認される。

nappi11 at 11:50│Comments(2)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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コメント

1. Posted by kako   2011年05月27日 02:02
自然はときとして 奇跡を起こすものですね
 一度、実物、みたい(*^-^)ニコ
2. Posted by ぴすとる   2011年06月04日 09:18
見る限り、ミヤマクワガタのような・・・・・。

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