韓国艦船沈没のその後
先月26日、ペンリョン島隣近海上(この付近の国境線は複雑なので 過去のブログ を参照)で沈んだ天安艦(naval ship Cheonan.全長88メートル、1200トン)は船体の左から力強い衝撃を受けたと軍の高位関係者が14日、述べた。この関係者は「艦尾を調査した結 果、水中の天安艦の船体左(左舷)に衝撃があったことがわかった」とし「この外部からの衝撃が力強い爆発力を動員して船体を突き抜け、「バブルジェッ ト」(Bubble jet)現象によって天安艦が下から上の方に折れ、船体が2つに割れたものとみられる」と伝えた。その後の韓国、中国の感知した地震波、空中波の分析か ら、爆発はTNT火薬180kgから最大26
0kgほ
どの爆発物と推定され、これはほぼ北朝鮮が保有する魚雷の規模に等しい。
「 今回の事件のように艦艇を2つに分けるほど力強い衝撃を与えることができるのは魚雷や魚雷を円筒の中に入れて改良した射出型機雷など」だと説明した。また 「ペンリョン島西海域は海水が濁っていて(北朝鮮の)潜水艇が空気吸入口(シュノーケル)を出して通っても捕捉しにくい」とし「水深が浅く、潮流が速いた め、潜水艦がソナーなどにもめったに探知されない」と指摘した。
この射出型機雷(CAPTOR Mine:Capsule Torpedo Mine)というのは、空中投下や潜水艦、艦船によって筒に入った状態で海底に設置され、付近の艦船のスクリュウ音に感応し自動発射される水中ミサイル のようなもので北朝鮮が保有していることは確認されている。沈没位置からは、北朝鮮が認めた韓国船が航行できる第一区域内と思われるので、この辺の残存機 雷はすでに撤去されているだろうことから、この自由に設置可能な射出型機雷の存在が浮かび上がっている。左がその射出型の参考写真だが、記述の最高速度時速129kmは記入ミスと思われる。米軍の
保有するものでも大体水中で時速50kmほど。目的物に直撃するタイプもあるが、スクリュウ音などへの感応型であれば目的物のすぐ近くに到達して水中爆発 する可能性があり、韓国の言う「バブルジェット:水中爆破」により艦船が押し上げられ艦船が折れたという説明に合致する。参考写真では射程距離が1kmと なっているが、北朝鮮が改造して射程距離を数キロにしている可能性もある。同じような兵器は中国も所有しEM-52として潜水艦に搭載している。海底に設置された後は、一定期間が来るとタイマーで自己破壊するようになっているというが、はたして北朝鮮製がそうなっているのかは不明で、実に気味の悪い兵器といえる。
15日時点で32名の遺体が収容され、最終的な死亡者は46名になるようだ。写真下は15日公表された引き上げられた艦船の後部半分で、まだ中に遺体が残っていると推定されている。 これ以降の関連ブログ
3件のコメント
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海の地雷?!これを撒かれたら、スクリュウ音の刺激で発射しちゃうなんて、恐ろしい。北がなんの声明も出さないのも何でだろう? ところで、冷え込みますね。今のニュースで、札幌が5℃以上なのに、東京は4.7℃!変な気候ですね。
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SFの世界を見てるような感覚に襲われます。 北の崩壊を祈りたくなる出来事です。
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引き上げられたの。。。。